透明感のある優しい乳白色と気高い上品さが魅力的な白磁。

佐賀玉屋にて、白磁を追求する陶芸家・鹿谷敏文(しかたに としふみ)氏の展覧会「鹿谷 敏文 作陶展 ~磁の器たち~」を10月11日(水)~16日(月)の期間開催する。

この機会に、鹿谷氏の美しい作品の魅力と世界観を肌で感じて欲しい。

白磁香 鹿谷敏文

白磁香炉 鹿谷敏文

白磁を追求する陶芸家

鹿谷氏は、佐賀県重要無形文化財陶芸白磁の保持者である中村清六氏に15年間師事し、独立して福岡で活躍。

2016年、北九州市に活動拠点を移転し、「小石神側 文窯(こいしかんそば ぶんよう)」を開窯。手の温もりを大切に、一つ一つ心を込めて仕上げた轆轤(ろくろ)作品は、曲線美とシンプルな美しさがある。

壺や花瓶、鉢、香炉など約80点を展覧

同展の会場では、壺や花瓶、鉢、香炉など約80点を展覧する。「白磁をもっと日常使いに、身近に使っていただきたい」との思いから、一点物の大作から、日用使いの食器や、飯碗、箸置き、酒器、ぐい呑み、花器などたくさんの作品を揃える。

会期中は鹿谷氏も在廊予定

また、得意とする白磁を中心に、青白磁、黄彩磁などその他の色物の作品もあわせて、展示即売を行う。会期中は鹿谷氏本人も在廊予定なので、作品に込められた思いなどを聞くことができるだろう。

鹿谷氏のコメント

鹿谷氏は同展について以下のように述べている。

「この度、佐賀玉屋では2回目となります作陶展を開催する運びとなりました。高校卒業後、中村清六氏に15年間師事したのち独立し、今は、福岡県北九州市を拠点に活動しております。

独立してから修業時代の15年を超える年月が過ぎ、石を生かし石に生かされ30余年、轆轤とともに歩んで参りました。

初心変わらず今もなお、手造りにこだわり一つ一つ心を込めて轆轤を回し丁寧に仕上げた作品をご高覧賜りますようお願い申し上げます」

一生モノはもちろん、日常使いする白磁を探しに、同展へ訪れてみてはどうだろう。

鹿谷 敏文 作陶展 ~磁の器たち~
開催日時:10月11日(水)~16日(月)最終日は午後5時閉場
会場:佐賀玉屋 南館5階ギャラリー
所在地:佐賀県佐賀市中の小路2番5号

(角谷良平)