北海道コンサドーレ札幌からいわてグルージャ盛岡へ期限付き移籍中の元日本代表DF西大伍が、サッカー界の育成システムに異論を唱えた。
Jリーグの世界では、下部組織からの昇格を繰り返してプロデビューした選手や、青森山田高校など名門校で頭角を現して高卒でプロ契約を結ぶ選手が一定数いる。ただ下部組織からの昇格を繰り返した選手は、クラブから指定された高校に通うケースが多い。
札幌の下部組織在籍時に市立札幌清田高校に通っていた西は、今月6日に自身のYouTubeチャンネルを更新。札幌時代に高校の進学先をある程度自由に選択できたことを明かすと、「指定された学校に通うことで失われるもの」と題して以下のようなコメントを残している。
「ユース(下部組織)の選手は、そのチームで決められた高校に通う。ユース、学校ともに同じメンバーでいるみたいな。僕は昔からそれはすごい反対。つまらないなと思っている」
「色々なコミュニティーの中で生きることが、大人になった時にすごく重要だと思う。サッカー(の世界)であれば、『サッカーが上手い』『日本代表に入る』という部分でヒエラルキーみたいなものがあると思う。(チームで決められた高校に通うと、)それが学校へ行っても変わらないようなことが起きてしまう」
「関係ない学校に行くと、サッカーの世界ではできるけど勉強では全然違う生徒がいて、教えてもらうとか。人それぞれの得意な部分が見えてくるのが良いと思う。(世の中には)色々な人がいるので、色々な考え方に触れる場面が多くて、そういうところから色々なことに興味を持つことができるようになる」