古橋亨梧 写真:Getty Images

 サッカー日本代表「森保ジャパン」は、来年開催のAFCアジアカップでベトナム代表と対戦する。そのベトナム代表指揮官であり、2002年日韓ワールドカップ(W杯)で日本代表を率いていたフィリップ・トルシエ氏が、両国代表の差に言及している。

 カタールW杯ベスト16の日本は、今年9月の国際親善試合でドイツ代表との再戦で勝利すると、トルコ戦でも4-2と勝利。今月はカナダ代表やチュニジア代表と対戦する。また森保一監督はチュニジアとマッチメイクした理由に、アジアカップの対戦相手に堅守速攻を武器とするチームが多いことを挙げるとともに、アジアカップを見据えた上でのテストマッチという位置付けでチュニジアがベストの対戦相手だと主張している。

 日本はアジアカップのグループリーグでインドネシア、イラク、ベトナムと対戦するが、トルシエ監督は日本サッカーを熟知しているだけに、森保ジャパンにとって怖い存在に。ベトナムメディア『The Thao247』によると、かつての日本代表指揮官はアジアカップ開幕までに決定力の差を埋める必要があると認識しているようだ。

 「私は選手たちに、ボールをコントロールして適切にプレーするよう指示している。そうすることでより主導権を握れ、相手がシステムをいじるような状況に陥らせることが可能となる。そしてシステムをいじることによって、こちらが活用できるスペースが生じる」

 「選手たちは私の考えを理解しているが、戦術を試合で実行しないといけない。この点でベトナム代表と他国に差がある。決定力という点では、ブラジル人選手だと2度のチャンスでゴールを決める。日本人選手はゴールを決めるのに、3度のチャンスが必要。ベトナムの場合だと10度だ。この点でも改善する必要がある」

 なおベトナムは今月の代表ウィーク期間中に中国、ウズベキスタン、韓国と対戦。11月開幕の北中米W杯アジア2次予選では フィリピン、イラク、それにインドネシア対ブルネイの勝者と対戦する。

 FW上田綺世(フェイエノールト)、FW浅野拓磨(VfLボーフム)、FW前田大然(セルティック)、FW古橋亨梧(セルティック)らを擁する日本のストライカー陣。ベトナムが今月開催予定の3試合を通じて、日本との差を少しでも縮められるか注目が集まる。