バーミンガム・シティ MF三好康児 写真:Shun Ide

 英2部チャンピオンシップの第11節が日本時間10月7日に行われ、MF三好康児が所属するバーミンガム・シティがウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(WBA)と対戦した。両チームともバーミンガムをホームとし、熾烈なダービー戦で知られている。

 前節終了時点でバーミンガムは勝ち点15で10位だったのに対し、WBAは勝ち点16の5位。前節1ゴール1アシストの活躍を見せた三好は、中2日で5試合連続の先発出場を果たした。

 絶対に負けられないダービー戦を制して上位浮上を狙いたいバーミンガムだったが、開始5分にWBAに先制点を奪われる。細かくパスをつなぐWBAに対し、バーミンガムはボールを三好に集めてビルドアップするも決定機につなげられない。

 前半22分、三好がペナルティエリア内で仕掛けると相手DFにブロックされた際に倒されてPKを獲得。三好がスリップしたようにも見え、WBAの選手は主審に抗議したが判定は覆らず。これをMFジュニーニョ・ブカナが冷静に決めて1-1の同点とする。

 その後も三好を中心にチャンスメイクをつづけ、38分には三好が右サイドに展開するとCKを獲得し、この流れからバーミンガムのキャプテンDFディオン・サンダーソンがクロスに頭で合わせ逆転に成功する。

 後半も三好が起点となって好機を何度も演出するが、66分に相手選手との接触プレーで足を痛めるそぶりを見せると68分に交代となった。

 86分にバーミンガムがペナルティエリア前でフリーキックを獲得すると、MFギャリー・ガードナーが鮮やかに直接決めて勝負あり。バーミンガムが3-1でダービー戦を制した。バーミンガムは勝ち点を18に積み上げ、暫定5位に浮上。首位のレスター・シティとは勝ち点差9に縮まっている。

 三好は試合後、痛めた足について「怪我ではないです。普通に痛かっただけで(笑)。今日は中2日の3試合目だったんで後半20分くらいのところで交代するのは決まっていました。ここまで連戦だったので一回休み(インターナショナルウィーク)で切り替えて、身体を回復して次に備えたいと思います」と述べ、昨2022/23シーズンに負傷した左膝前十字靭帯の古傷ではないと明かした。

 現地紙の『バーミンガム・ライブ』は三好のパフォーマンスについて7.5点と採点し、「三好は素晴らしいタッチとターンで格の違いを見せつけた。チャンピオンシップにも適応し、彼がいるとブルーズ(バーミンガムの愛称)はとても良くなる」と高評価を与えた。