ブラジル人MFヤゴ・ピカチュウは、清水エスパルスからブラジル1部フォルタレーザECへ期限付き移籍中。買い取りオプション行使によるフォルタレーザ完全移籍が噂されているが、清水にはより多くの収入が見込まれるようだ。
ピカチュウは昨年7月にフォルタレーザから清水へ完全移籍。昨季J1リーグ12試合の出場でノーゴールという結果に終わると、清水のJ2降格もあり1年レンタルにより古巣復帰。2023シーズンはブラジル1部リーグで25試合中8試合にスタメン出場にとどまっている一方、今月4日のコパ・スダメリカーナ準決勝2ndレグでは追加点をマーク。チームも決勝進出を決めている。
ブラジルメディア『Diario do Nordeste』は今年7月の時点で、買い取りオプションの設定額を120万ドル(当時約1億7500万円)と伝えていた。しかしブラジルのラジオ局『Radio Itatiaia』が今月5日に伝えたところによると、金額は150万ドル(約2億2000万円)であるという。
一方、買い取りオプション行使期限については、ブラジル紙『O POVO』が今年7月に「フォルタレーザはピカチュウの買い取りオプションを行使する場合、今年8月31日までに清水に通達する必要がある。金額の支払いは今年末に行われる」と報じていた。しかし同メディアは先月はじめに「買い取りオプションの行使期限は、今年12月末まで延長された」とリポート。期限延長の理由には触れていない。
副会長から「チームリーダー」と評されるなど、クラブ幹部から確かな信頼を得ているピカチュウ。フォルタレーザにとって必要不可欠な戦力であるものの、今年8月までに完全移籍が正式決定しなかっただけに、何らかの裏事情がありそうだ。