フォルトゥナ・デュッセルドルフ所属MF田中碧は、今月もサッカー日本代表「森保ジャパン」に招集。ただ所属クラブでは依然として厳しい立場に置かれているようだ。
田中は今年夏、クラブ幹部にステップアップ移籍を志願したものの残留。今季はドイツ2部リーグ開幕から3試合つづけてスタメン出場していたが、移籍に関する問題を抱えたこともあり、8月26日の第4節SVエルフェアスベルク戦以降は4試合続けてベンチスタートとなっていた。
ただ先月29日に行われた第8節ハンブルガーSV戦では、中盤の一角で先発出場して88分までプレー。それでもチームが0-1で敗れると、ドイツ誌『ビルト』は「ダニエル・ティウネ監督は田中にもう一度チャンスを与えたが、またしても期待を裏切った。フェリックス・クラウスへの決定機演出を除けば、この日本人選手の見せ場はなかった」と酷評していた。
ハンブルガーSV戦でレギュラー奪還へのアピールに失敗したとみられている田中。ドイツ紙『エクスプレス』は今月6日の第9節VfLオスナブリュック戦のスタメンを予想しているが、田中の起用法について以下のように綴っている。
「ハンブルガーSV戦では田中がスタメン出場した一方、アペルカンプ真大が今季初めてベンチスタートとなった。これについてダニエル・ティウネ監督は『難しい決断だった。アペルカンプとは、この決断について長時間話した』と5日の会見で説明している」
「田中にもう一度チャンスを与えるのか、それとも以前は良いパフォーマンスを見せていたアペルカンプに再びスタメンに戻すのか決断を迫られているが、指揮官は『(田中とアペルカンプの起用法について)まだ決めておらず、悩ましい』と語った」
なおアペルカンプは昨季、田中とともに主力選手として活躍。今季もハンブルガーSV戦を除き、リーグ戦7試合スタメン出場で4ゴールと結果を残している。先月の国際親善試合ドイツ戦で追加点を挙げた田中だが、アペルカンプに再びスタメンの座を明け渡すかもしれない。