2022年3月に営業を終了した商業施設「ヴィーナスフォート」の跡地に、ホラーや殺人事件の世界に完全没入できる体験(イマーシブ体験)が楽しめるというテーマパーク「イマーシブ・フォート東京」が2024年春に開業されると発表されました。
運営するのは、マーケターの森岡毅氏が代表取締役CEOを務め、「西武園ゆうえんち」や「ハウステンボス」など国内でのテーマパーク施設で協業・運営を行う株式会社刀。
同社によると、イマーシブ体験のみで構成されるテーマパークは、世界でも初めて。お台場の活気上昇が期待されます。
イマーシブ・フォート東京とは
「イマーシブ・フォート東京」は、観客が座席から舞台上で繰り広げられる物語を観劇するだけでなく、登場人物・当事者として積極的に関わり、参加者によってさまざまな体験を味わえる体験型演劇作品「イマーシブシアター」を中心に構成。
そのほか、本格ホラー・イマーシブ体験、レストランで突如起きる豪華絢爛なショーに巻き込まれるイマーシブ体験など、さまざまな体験バリエーションを備えているそうです。
具体的なアトラクションの内容は今後の発表になりますが、「殺人事件を自分だけが目撃してしまう」「物語の重要なカギを自分だけが知らされてしまう」「自分が事件の容疑者に仕立て上げられてしまう」「煌びやかなステージの中心に自分が立っている」「気が付けば銃撃戦の真っただ中に放り込まれる」などといったイマーシブ体験ができるとのこと。
また、アトラクションでコラボレーションするキャラクターコンテンツなども準備しているそうです。
ヨーロピアンな街並みはそのままに
同テーマパークは、旧ヴィーナスフォート2・3階部分に、完全没入できる12種類のアトラクションや6つの物販・飲食店舗を整備。
従来のテーマパークのように大規模開発は行わず、旧ヴィーナスフォートにあったヨーロピアンな街並みを生かし、物語に没入できるよう音響・照明・細部にわたる装飾までライブ・エンターテイメントの空間をつくれるよう徹底したそうです。
チケット価格や販売方法などについては、今後順次発表する予定。
世界で人気を博す“イマーシブシアター”
イマーシブシアターは2000年代にロンドンで誕生。ニューヨークをはじめとして世界中で人気を博しているエンターテインメント形式ですが、日本においては、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)での「ホテルアルバート」シリーズ(2018年、2019年)開催以降、大規模なものはありませんでした。
同社は、今回の発表にあたり、「映画やドラマ・ゲームの世界でしかありえないと思っていた劇的な出来事を“観る”のではなく、実際に“やってみる”ことで、本物の人生経験として記憶に刻まれるほどの体験をお届けします」とコメントしています。