名古屋グランパスのサポーター 写真:Getty Images

 名古屋グランパスの下部組織出身であるFW手嶋秀(イタリア名:ヒデ・ヴィタルッチ)が、イタリア3部リーグ所属クラブを退団。1か月にわたり無所属状態であるようだ。

 現在22歳で日本とイタリアの二重国籍を有する手嶋秀は、名古屋グランパスU18で日本代表DF菅原由勢やDF成瀬竣平らとともにプレー。ただトップチーム昇格とはならず、2019年夏にイタリア2部フロジノーネへ完全移籍した。

 フロジノーネ加入後も出場機会に恵まれなかった手嶋は、2019/20シーズン終了後にイタリア3部USペルゴレッテーゼ1932へレンタル移籍。スーパーサブとして結果を残すと、昨年7月にフロジノーネからペルゴレッテーゼへ完全移籍。同クラブと新たに2024年6月までの複数年契約を結んでいた。

 しかし2022/23シーズンは開幕からリーグ戦11試合つづけてピッチに立ったものの、徐々に出場機会が減少。今年2月以降はほぼ全試合で出番なしと、厳しい立場に置かれていた。

 するとペルゴレッテーゼは今年9月1日、手嶋と契約解除で合意に達したと公式発表。ドイツの移籍専門サイト『トランスファーマルクト』によると、同選手は今月4日時点でフリーだという。

 手嶋の去就については、イタリアメディア『L’inchiesta』が昨年7月に名古屋復帰の可能性を報じていた。Jリーグクラブ移籍の可能性も含めて、同選手の今後に注目が集まる。