U22日本代表は第19回アジア競技大会(杭州アジア大会)男子サッカー競技の決勝で韓国代表と対戦する。この日韓戦を前に、韓国国内では日本への対抗意識がより一層高まっているようだ。
Jリーガーや大学生中心のメンバー構成である日本は、決勝トーナメントでミャンマー、北朝鮮、香港を下して決勝へ駒を進めた。一方、MFイ・ガンイン(パリ・サンジェルマン)をはじめA代表招集歴のある一部選手も帯同している韓国は、決勝トーナメントでキルギス、中国を撃破。準決勝のウズベキスタン戦ではラフプレーに見舞われる中でも2-1と接戦を制している。
年代別代表の日韓戦は、昨年6月のAFC U23アジアカップ準々決勝でも実現。この一戦では、FW鈴木唯人(ブレンビーIF)とFW細谷真大(柏レイソル)のゴールにより、U21日本代表が3-0で勝利していた。
それだけに韓国紙『東亜日報』は、杭州アジア大会決勝での日韓戦を「アジアカップ準々決勝のリベンジマッチ」と位置付けた上で「韓国代表が杭州アジア大会決勝で日本を下して、1年前の屈辱的な敗北を払しょくできるか注目される」とリポート。アジアカップ準々決勝での敗北によるショックが大きい背景を以下のように綴っている。
「日本はU23ではなく、U21チームで大会に臨んでいた。それに23歳以下の韓国代表が日本戦で3点差以上をつけられて敗れたのは、1999年9月以来およそ23年ぶりだ」
ただ今回の日本は韓国と異なり、オーバーエイジ選手が不在。23歳以上の選手はひとりも含まれていない“2軍”メンバーだ。それに森保ジャパンのドイツ代表撃破もあり、日本サッカーファンの韓国戦に対する特別な意識は薄れている。優勝で兵役免除となる韓国側が、一方的に対抗心を燃やしていると考えられる。