ヴァンフォーレ甲府の選手たち 写真:Getty Images

 ヴァンフォーレ甲府は今月4日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)東地区グループステージ第2節でタイ1部ブリーラム・ユナイテッドと対戦。試合会場の国立競技場には甲府以外のファン・サポーターも応援に駆け付けていた。しかし同時刻に埼玉スタジアムで浦和レッズ対ハノイFCが開催されていただけに、浦和サポーターの国立参戦が物議を醸している。

 昨季の天皇杯優勝により、J2リーグ所属クラブながらもACL出場を決めている甲府。先月に豪州1部メルボルン・シティFCと敵地で引き分けると、ホーム開催のブリーラム戦では90分にMF長谷川元希がゴールを決めて、1-0で勝利。クラブ史に残る白星を挙げた。

 甲府が『Jサポに次ぐ、#甲府にチカラを』というスローガンのもと、SNSを通じて他サポーターにも後押しを呼びかけたこともあり、国立競技場には京都サンガやFC東京など、J1リーグ所属クラブのサポーターも来場。X(旧ツイッター)には、会場でサポーター同士がハイタッチをする時の様子がアップされている。

 そのハイタッチの列には、浦和サポーターの姿も。これには「浦和が同時刻で試合しているのに、なぜ国立にいる?」「浦和のユニ着てるやつ埼スタに来てよ…」「全く理解できない」などの声が上がるなど、当該サポーターに冷たい視線を向けるSNSユーザーがいる。

 ただ一方で「応援規則とか破ってないなら別に自由にすればいいと思う」「誰にでもサッカーを楽しむ権利はある」といった意見も。国立行きを選択した浦和サポーターに対する批判を巡り、議論が白熱している。

 なお浦和はハノイ戦でFWホセ・カンテらのゴールにより6-0と大勝。ただ試合結果とは裏腹に、観客数は10333人にとどまった。SNS上で観客数の少なさを嘆く声も上がっていることが、浦和サポーターの国立参戦を巡る議論に拍車をかけている。