酒飲みに関する言葉

酔った状態を意味する「へべれけ」とはどんな言葉?その語源はギリシア神話にある?
(画像=『FUNDO』より 引用)

最後に酒飲みに関する言葉をいくつかまとめてご紹介します。

大虎

「大虎」とは、酷くお酒に酔っている人を指す言葉です。
「虎」だけでも酔っ払いを意味することもあります。

これらの言葉は江戸時代から使用されており、当時はこのような酒に酔った人を保護する収容所を「虎箱」などとも呼んだりすることもありました。

ザル

「ザル」とは、酒豪のことです。
お酒を飲んでも飲んでも様子が変わらない人を指します。

ザルという道具は、籠状ですが網目が入っていたり隙間が開いているので、どれほど水を入れても溜まることはありません。
そのザルに水を注いでいる様子と、飲んでも飲んでも酔わない人の姿を被らせて生まれた表現が「ザル」となります。

ゲコ

「ゲコ」とはお酒が飲めない、もしくはお酒を飲むのを忌避している人のことです。
この言葉は、かつての課税階級制度から来ているとされます。
律令制度というものが取られていた時代、成年男子の数で階級が定められていました。

階級が上ならば課税も多くなるのですが、反面婚姻の席などで飲めるお酒の量が多いという決まりもありました。
階級が一番高いのが「上戸」、逆に一番低いのが「下戸(ゲコ)」です。
この下戸は、渡されるお酒の量が少ないことから、お酒を飲めない人のことをゲコというようになりました。

逆に、大酒飲みのことを「ジョウゴ」と、上戸に由来する呼び方がされることもあります。