目次
「臥薪嘗胆」との違い
 ・「臥薪嘗胆」の意味
 ・「臥薪嘗胆」の由来
 ・「捲土重来」と「臥薪嘗胆」の違い
まとめ

「臥薪嘗胆」との違い

「捲土重来」の意味や由来とは?「臥薪嘗胆」とは何が違う?
(画像=『FUNDO』より引用)

捲土重来と似たような言葉として「臥薪嘗胆」があります。
この言葉も古代中国で成立したのですが、どのような意味と成り立ちなのかを見ていきましょう。

「臥薪嘗胆」の意味

臥薪嘗胆は、将来の目標達成や成功のために長い期間にわたり苦労を重ねることを意味します。
どれだけ辛く屈辱的でも、我慢して耐え続けることを指す言葉としても用いられます。

座右の銘とされることもありますが、その場合は我慢強さや、苦労や苦心に耐える粘り強さ、そして苦労を重ねても達成しようとする必死さという意味合いが込められます。

「臥薪嘗胆」の由来

臥薪嘗胆は、古代中国の2人の人物の因縁から生まれた言葉です。

中国が春秋戦国時代と呼ばれる時代に、「呉」という国がありました。
この国の王「闔閭(こうりょ)」には「夫差(ふさ)」という息子がいました。

ある時、南の隣国「越」との戦いに敗れ、闔閭自身も余命幾ばくもない大ケガを負いました。
そこで、闔閭は「越が自分の仇だ」という事を夫差に伝え、復讐を願いながら亡くなりました。

この言葉を聞いた夫差は、父の仇を果たすため越国に戦いを挑むことを誓います。
そして、越国を討つという強い気持ちを忘れないように、部下には毎日父の最期の言葉を復唱させ、自分は毎日硬い薪に寝ることにしました。
これが「臥薪」の由来です。

強い復讐心を抱いた夫差は、見事に越王「勾践(こうせん)」を戦で破ると、拿捕することに成功します。
ここで勾践の首を上げればよかったのですが、夫差は命乞いに応じて命を助けてしまいました。

夫差の召使いとなった勾践は、その後国に戻ることを許されました。
しかし、戦に負け召使いにされ屈辱の日々を過ごしてきたことを忘れてはいませんでした。
苦い肝を嘗めて夫差への復讐心を忘れないようにして日々を過ごた末、呉が周辺国との戦いで劣勢になったのを見計らい呉を攻めると、10年の歳月をかけついに決着をつけました。
夫差は自害に追い込み、呉を滅亡させたのです。
この勾践の逸話が「嘗胆」の由来となっています。

そして、両者の逸話を合わせて「臥薪嘗胆」という四字熟語となりました。

「捲土重来」と「臥薪嘗胆」の違い

「捲土重来」と「臥薪嘗胆」はいずれも困難や挫折に立ち向かう姿勢を表現する中国の成語ですが、意味合いにはいくつかの違いがあります。

「捲土重来」は敗北や挫折の後に再び力を蓄え、復活することを指します。
劣勢に立たされたとしても、必要な準備や計画を編むことで再び力を蓄えて戻ってくるという意味合いがあります。

「臥薪嘗胆」は苦難や試練に耐え、自己の意志や決心を鍛えることを指します。
この言葉は困難な状況や逆境に立たされても、忍耐強く努力を続ける姿勢を指す言葉です。

「捲土重来」は力を取り戻すことに焦点を当てているのに対して、「臥薪嘗胆」は困難に立ち向かう姿勢を強調している語句となります。

まとめ

「捲土重来」は再起を図る事を意味する四字熟語です。
失敗しながらも諦めずにチャレンジして成功を果たすというニュアンスでも使用されます。

この言葉は、唐代の詩人「杜牧」が詩の中で項羽が果敢に再度劉邦に挑んでいれば歴史はどうなっていたか分からないと詠んだことに由来します。

提供元・FUNDO

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