<アイスランド南海岸にあるとても有名なスコガフォス。撮影時期は6月>
近年日本からの旅行客も増えてきているアイスランド。
よく聞かれる質問が「どの季節が良いの?」。
旅をする時期で体験できる内容が変わってくるので、今回は大まかに四季に区別して、それぞれのシーズンの概要や体験できることをまとめてみたいと思います。あくまでアイスランドに住んでいる私個人の感覚・感想ではありますが、旅行の計画をするときの参考になれば幸いです。
秋: 8、9、10月

6月の夏至を過ぎるとどんどん日が短くなっていきます。とはいっても8月初旬ごろまではまだまだ日が長いので、体感で日の短さを感じてくるのは6月後半あたりからです。アイスランドの秋は夏よりもさらに短く、昨年の個人的な体感(木々の色づきや空気感)は2週間ほどでした。またこの期間で季節が夏から冬にぐっと近づきます。天気が良い日は体感30℃近くなるときも稀にありますが、朝晩の気温が下がり、時には霜が降りるときもあります。
メリット:オーロラが見え始める。なおかつまだ太陽の昇っている時間がある程度は確保できるので、ロードトリップやキャンプのラストチャンス!(冬になるとハイランド(標高が高い内陸部)の道は閉鎖されるので8〜9月がハイランドへ行くラストチャンスでもある) サマーシーズンが終わり、観光客やローカル客の流れが少し落ち着く時期なので夏よりはゆっくり観光できる、かも。
デメリット:気温が下がってくる。パフィンシーズンの終了(だいたい8月いっぱいでパフィンは海に戻る)。オーロラは夜遅くまで起きていないと見られない(特に8月)。季節が夏と冬の間なのでツアーの種類が限られる。
冬: 11月〜2、3月

アイスランドの冬は長いです。12月の冬至に向けてどんどん日が短くなり、クリスマス前後は日が昇っている時間がわずか4時間ほどになります。クリスマスはアイスランドの一大イベント。人々は10月ごろからクリスマスへと士気(?)を高めて、辺りは暗いながらも家々のイルミネーションで街全体は彩られます。クリスマスマーケットや様々なイベントが開催されますしその時期だと年越しの花火も見逃せません!! 年が明けた後は人々は日が長くなるのを楽しみに過ごします。真冬の温泉や温水プールもおすすめです。
ウィンターシーズンでは、アイスケーブツアーやオーロラツアーなど冬ならではのアクティビティが多く、寒いながらもさまざまな美しい景色を見ることができます。ただ冬場は夏よりも天気に左右されやすいのである程度の覚悟と計画の柔軟性も必須です。

年中空いているものと冬限定で開かれるツアーと両方あります(写真はカトラアイスケーブ)。

月が間近にみえ、オーロラも暗い空間に美しく映えます。
メリット:日が短いので、もちろんオーロラを見つけるチャンスも増えてくる。冬ならではのアクティビティーを楽しめる。(アイスケーブ、スノーモービル、スキーなど)
ホテルなどの宿泊施設は夏場よりは価格が低い。
デメリット:1日が短いので旅行の時間が確保しづらい。天気が不安定。吹雪や嵐も頻繁に起こるので、ツアーのキャンセルやホテルで身動きが取れなくなるなどのハプニングも起きかねない。運転に注意(スリップ、スタックなど多くなるので、運転に慣れてない人のレンタカーでの旅行はこの時期はおすすめしない!) ハイランド(内陸部)への道は閉鎖されている。