ボンジョルノ!シチリア在住ライターのサエコです。

突然ですが、マルタという国をご存知ですか。そして、シチリアとマルタがすごく近いのをご存知でしょうか。シチリア在住者としては、見どころいっぱいのシチリアで存分に時間を過ごしていただきたいというのが正直なところですが、「はるばるヨーロッパまで来ているし、次はいつ来られるか分からない、できる限り色んなところへ行って雰囲気だけでも味わいたい...」という気持ちもすごくよく分かります。

何より、私自身もマルタに実際に行ってみて、可愛らしい街並みやインターナショナルな雰囲気に、「ご近所なのに何でもっと早く来なかったんだろう!」と後悔するほど魅了されました。

ということで今回は、シチリアもマルタも両方行ってみたいという方へ、概要やアクセス方法などの基本情報をご紹介したいと思います。

目次
シチリア・マルタ概要
シチリア・マルタ間のアクセス

シチリア・マルタ概要

シチリアはイタリアの最南端に位置する、イタリアで最も大きな州。

今までは映画『ゴッド・ファーザー』やシチリアレモンというイメージが強かったかもしれませんが、近年は、世界最高峰と言われるシチリアのブロンテ産ピスタチオや、土着品種で作られるシチリアワインなど、他の分野でもどんどん知名度を上げていますね。

その他、カッサータやカンノーロといったスイーツも最近日本で取り上げられたようですが、どちらもシチリア発祥のお菓子です。

【イタリア】シチリアもマルタもどちらも行きたい!という欲張りさんへ
(画像=<シチリアの郷土菓子カンノーロ>、『たびこふれ』より引用)

シチリアは九州より一回り小さいぐらいの島...というよりは大陸で、約500万人が住んでいます。世界遺産も7件あり、1か月かけて、かなりスケジュールをタイトに組んでようやく周り切れるかどうか...というぐらい見どころがたくさんあります。

シチリアに関しては30ほど記事を書いておりますので、過去記事をぜひご一読くださいね。


そんなシチリア島の南、約100kmのところに浮かぶマルタは、マルタ共和国という島国。英語圏ということもあり、英語留学先の1つとしても人気ですね。

【イタリア】シチリアもマルタもどちらも行きたい!という欲張りさんへ
(画像=<マルタの首都ヴァレッタのとある通り、出窓が可愛い>、『たびこふれ』より引用)

マルタ共和国は主にマルタ島・ゴゾ島・コミノ島の3つの島から成り、東京23区の半分程度の面積に、人口約44万人が住んでいます。現地の人の話では、マルタの観光スポットをすべて巡るなら1週間は欲しいところ、とのことです。

シチリア・マルタ間のアクセス

シチリア・マルタ間は、飛行機もしくはフェリーで移動可能です。

飛行機

時間がタイトな方がほとんどだと思うので、おすすめは間違いなく飛行機。

シチリア第二の町カターニアにあるカターニア=フォンタナロッサ空港とマルタ空港間をマルタエアーや欧州最大のLCCライアンエアーが就航しています。飛行機ですと、スケジュール上は約50分間のフライトですが、筆者の経験上、早ければ30分程度で到着します。

【イタリア】シチリアもマルタもどちらも行きたい!という欲張りさんへ
(画像=<マルタ空港を出たところ>、『たびこふれ』より引用)

観光シーズンは特に便数も増えるため、理論上は日帰り旅行も可能です。ただ、1年を通して風の強いところなので、強風で遅延やキャンセルとなる場合もあるため、前後に重要な予定は入れないようにしましょう。

フェリー

時間がかかってでも地中海の船旅を楽しみたいという方は、シチリア南東部のポッツァーロ(Pozzallo)という町とマルタの首都ヴァレッタ(Valletta)間を、毎日フェリーが運行しています。所要時間は約2時間です。

【イタリア】シチリアもマルタもどちらも行きたい!という欲張りさんへ
(画像=<ヴァレッタの船着き場の一つ>、『たびこふれ』より引用)

ただ、ポッツァーロまで空港があるカターニアから電車もしくはバスで3時間ほどかかりますので、時間に余裕がない場合にはあまりおすすめしません。