ナイキは9月28日、2023年6〜8月の決算を発表した。売上高は129億3900万ドル(1兆9327億円*)で、前年同期比2%増だった。売上高の各地域ごとの内訳は、北米で54億2300万ドル(8100億6062万円)、EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)で36億1000万ドル(5392億4375万円)、中華圏で17億3500万ドル(2591億6562万円)、アジア太平洋・中南米で15億7200万ドル(2348億1600万円)だった。北米では前年同期比で1%減少し、うち「コンバース(Converse)」の売上高は5億8800万ドル(878億3250万円)で前年同期比9%減と不調だったが、EMEA、中華圏などでの成長によりカバーされた。

在庫は前期比10%減の86億9800万ドル(1兆2992億6370万円)と大幅な改善が見られ、在庫商品の値引きだけでなく、管理強化の効果として受け止められている。

また、ナイキは21年の間継続して配当金を増額させ続けており、今期も株主へは約17億ドル(253億9375万円)を還元している。

ナイキの社長兼CEOであるジョン・ドナホー(John Donahoe)は、以下のように述べている。「第1四半期は、素晴らしいイノベーション、ストーリーテリング、市場体験を通じて、ナイキが消費者に何を提供できるのか証明しました。前進する私たちは、ビジネスを統合・合理化し続ける中で、ブランドの成功をより大きな一貫性とスピードで拡大することに重きを置いています。これが、私たちがリーダーシップを拡大し、長期的に成長を促進する方法です」。

*1ドル=149円換算(10月1日時点)

文・西岡愛華/提供元・SEVENTIE TWO

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