信号待ちでの「思いやり消灯」なぜ減った?

夜間の信号待ちで、ライトを消灯する車を目にすることがあります。主に「対向車が眩しくないように」という思いやりから根づいた慣習ですが、オートライトの普及などを背景に、近年では実践するドライバーが減少しているようです。対向車への配慮以外にも、次のような効果を上げてくれた方もいました。
「夜間に右折する際など、右折先の対向車線で信号待ちをしている車がヘッドライトを点灯していると、蒸発現象が起き、右から出てくる歩行者や自転車などに気づきにくくなります。ぜひ、信号待ちの際はヘッドライトを消してほしいと思います」(70代男性・無職)
蒸発現象(グレア現象)とは、夜間にヘッドライトを点けた車同士がすれ違う際、光が重なる部分がドライバーから見えにくくなり、そこにいる歩行者などを視界に捉えにくくなる現象です。その危険性については各都道府県警察から注意喚起がなされており、「ライトの点いた対向車とすれ違う際は交錯箇所の視界が消える」ことを念頭に置く必要があるでしょう。
一方で、「信号待ちにおけるライト消灯」についてはさまざまな議論があり、「一度ライトを消すことで、消したことを忘れて無灯火で走ってしまう可能性」「自車の被視認性が落ちてしまうリスク」などを懸念する声もあります。運転に慣れていないドライバーの存在などを考慮すると、あらゆるケースで推奨しうるマナーであるのかは難しいところです。
なお法律上は、夜間は信号待ちの最中であってもヘッドライトの点灯が義務づけられています。思いやり消灯はかなりの程度において慣習化されていることから、現状において取り締まりの対象となるとは考えにくいですが、ルールとは異なる「臨機応変な対応」であることにも留意する必要があるでしょう。
「あらゆるドライバーに場面に応じた配慮を普及させる」という意味では、技術面からの解決を期待し、今後オートライトが進化することで、状況に応じて減光したり、光軸を調整したりといった動作をしてくれるといいかもしれませんね。
文・MOBY編集部/提供元・MOBY
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