死因、犯人、殺害動機… なにもかもが不明の怪事件は科学捜査が発展した今も後を絶たない。今回はその中でも特に謎の深い海外の事件を3つ紹介したい。直前まで家族と連絡を取っていた人物が不可解な方法で亡くなったり、家族仲が良好だった少年が忽然と姿を消したり、遺体が奇妙な姿で見つかったりと、サスペンスフィクション顔負けの事件の数々だ。

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※ こちらの記事は2022年4月8日の記事を再掲しています。

謎に包まれた未解決事件3選! 奇妙な音声、煙突の死体、専門家の怪死…!
(画像=画像は、「YouTube」より、『TOCANA』より 引用)

 近年、各国の警察は科学技術を活用した犯罪捜査に力を入れている。DNA鑑定などの精度も上がり、ほとんどの謎は解明されるかのように思われがちだが、それでも未解決事件は後を絶たない。最先端の科学技術をもってしても解明されない謎に満ちた事件のうち、オルタナティブメディア「Anomalien.com」に掲載された3つのケースを紹介しよう。

不気味な音声メッセージ

 2015年9月7日の午前2時28分、米カリフォルニア州に住む女性、カリン・マッケイブは、携帯電話に届いた音声メッセージで目覚めた。それは彼女の夫であるヘンリー・マッケイブ(当時31)からのメッセージだった。再生すると悲鳴やうなり声、すりつぶすような音、さらにはよくわからない音が聞こえてきて、「やめろ!」という声の後に途切れたのだった。メッセージを聞いたカリンは恐怖した。

謎に包まれた未解決事件3選! 奇妙な音声、煙突の死体、専門家の怪死…!
(画像=画像は、「YouTube」より  ,『TOCANA』より 引用)

 ヘンリーはリベリアからの移民で、当時はミネソタ州の税務署で監査人として働いていた。カリンとの結婚生活は11年目で、2児の父親でもあった。

 6日夜、ヘンリーはバーで友人たちと飲むために出かけた。バーが閉店となるまでそこで過ごした後、同じリベリア出身の友人であるウィリアムに「自宅から1.5キロ離れたガソリンスタンドまで車で送ってほしい」と頼んだ。ウィリアムは彼を自宅まで送ると言ったが、ヘンリーは「歩きたい」と拒否したという。ウィリアムがヘンリーをガソリンスタンドで降ろしたのは午前2時頃だった。このときヘンリーは、財布や鍵を持っていなかったことが判明している。

 ヘンリーが公園を通り抜けて自宅まで歩いている間、誰に出会ったのかは明らかになっていない。しかし、ウィリアムと別れてから約30分後、妻にメッセージを送信し、そのまま行方不明となった。

 捜索は9月9日に始まって1週間続いたが、ヘンリーは見つからなかった。そして2カ月が過ぎた11月2日、カヤッカーが川でヘンリーの遺体を発見した。この場所はガソリンスタンドから約9キロ離れていた。

謎に包まれた未解決事件3選! 奇妙な音声、煙突の死体、専門家の怪死…!
(画像=画像は、「YouTube」より,『TOCANA』より 引用)

 ヘンリーの遺体を調べた法医学の専門家は、殺人の可能性を示す刺傷、銃傷、打撲傷などを見つけられなかった。毒物学的分析でも死因を特定できなかった。最終的に警察はヘンリーが溺死したと結論付けたが、ヘンリーが姿を消す前夜に一緒にいた友人たちは、ヘンリーは酒をほとんど飲んでいなかったので溺れることはないはずだと証言している。

 ヘンリーが自殺した可能性を考える人々もいた。ヘンリーは金銭と仕事の両方に問題を抱えていたからである。一方、警察の出した結論に納得し、本当に事故があったと信じる人々も少なくない。さらには、宇宙人による誘拐や正体不明の怪物との遭遇などの説を唱える人々もいるが、真相は今も闇の中である。