目次
車中泊・キャンプに向いてる軽自動車のタイプ
車中泊・キャンプにおすすめの軽自動車10選
車中泊・キャンプに向いてる軽自動車のタイプ
近年、キャンプやアウトドア、レジャーを想定した装備や外観が備わった商用バンやハイトワゴンベースの軽自動車が増えています。
本章では、車中泊・キャンプに向いている軽自動車のタイプとして以下の2タイプを解説します。
- バンタイプ
- SUVタイプ
バンタイプ
「バンタイプ」は、商用車としても使われる4ナンバーの軽自動車です。
積載力が高く、荷室スペースも広いため、フルフラットになるベッドキットなどを取り付けることで快適な車中泊が可能になります。
車両価格も安く、税金やメンテナンス費用といった維持費もリーズナブルなのでキャンプやアウトドアといった趣味用として選びやすいのが特徴です。
しかし、荷物を載せて使用することを想定しているので、シートの座り心地や乗り心地がよくないと感じることもあるかもしれません。近場でのキャンプやレジャーといった、長距離の運転を伴わない移動におすすめです。
SUVタイプ
「SUVタイプ」は、普通車でも人気が高く、スポーツやレジャーに適した装備を持った多目的スポーツ車です。
SUVタイプの軽自動車は、他タイプよりも室内空間が狭いですが、アウトドア用に設計されているため車中泊とも相性がよいのが特徴です。
以前からSUVタイプの軽自動車はトレンドになっていて、代表的な軽SUVとしてはスズキ・ジムニーや三菱・ekクロスなどが挙げられます。
とくにジムニーは、他タイプよりも最低地上高が高く、雪道や未舗装路などでも安心して走行できます。
車中泊・キャンプにおすすめの軽自動車10選
ファミリーキャンプやソロキャンプ、車中泊といったアウトドアを楽しみたい方に向けて、車中泊・キャンプにおすすめの軽自動車を10台紹介します。
長年愛される車種から2023年に登場したばかりの車種まで、さまざまなタイプの軽自動車を紹介していますのでぜひ参考にしてみてください。
- 三菱・デリカミニ
- 三菱・ekスペース
- スズキ・スペーシアギア
- スズキ・スペーシアベース
- スズキ・ジムニー
- スズキ・エブリイ
- ダイハツ・タントファンクロス
- ダイハツ・アトレー
- ホンダ・N-VAN
- ホンダ・N-BOX
1.三菱・デリカミニ
2023年5月発売のデリカミニは、アウトドアシーンでの高い使い勝手に加えて4WDの高い走行性能に特徴があります。
4WDモデルは他のライバル車や2WDモデルに比べ、以下のような高い悪路走破性能が特徴です。
- ブレーキを独立制御してタイヤの空転を抑えるグリップコントロールなどの駆動アシスト
- 不整地走行を想定した専用サスペンション
- 大径タイヤの装着 など
また、内装形状や使い勝手はベースとなるekスペースとほぼ共通としながら、撥水機能をもたせながら通気性にも優れた専用シートを装備。
積載量を補えるルーフレールに加え、ひときわまとまりある外観もデリカミニの大きな魅力といえるでしょう。
2.三菱・ekスペース
三菱の軽スーパーハイトワゴン『ekスペース』。ekスペースの主な特徴は以下の通りです。
- クラストップレベルの後席シートスライド量
- 開口幅が大きくハンズフリー機能を備えたスライドドアの採用
- 高速道路同一車線運転支援機能「マイパイロット」
- 運転支援機能「三菱e-Assist」
ロングドライブをサポートする先進技術や安全装備を搭載しているので、家族でのお出かけにも向いています。
また、多彩なシートアレンジや室内空間の広さから、車中泊にも申し分ない1台と言えます。
3.スズキ・スペーシアギア
スズキのスーパーハイトワゴンであるスペーシアに、キャンプ向きの内外装や機能を追加した車が2018年12月に追加されたスペーシアギアです。
アウトドアユースはもちろん、日常でも車が使いやすくなる防水仕様のシート表皮やシートバック。ダイブダウン式のリアシートによる広い荷室は車中泊での快適性に大きく貢献します。
また、スペーシアギアは全車マイルドハイブリッド車であり、自然吸気エンジンでも登坂路や高速道路の合流で力強い加速性能を発揮してくれます。
4.スズキ・スペーシアベース
スズキ スペーシアを4ナンバー化したスペーシアベース。
リアシートが簡素な左右一体型となるものの、ダイブダウンさせることで縦1,375×横1,245×高さ1,220mmの平らな荷室を自由に使えます。
また、専用マルチボードを用いた荷室ギミックもスペーシアベースの特徴です。ボードの設置高を変えることでトノボードやテーブルに、縦に設置すれば荷室を前後に分割したペットスペースとして利用可能です。
車中泊の場合は、前席の背もたれを後ろに倒してマルチボードを下段位置にするとことで大人2人が横になれるスペースができます。
加えてスペーシアベースには外部電源入力キットも用意されており、幅広いシーンで活躍してれる車といえるでしょう。
5.スズキ・ジムニー
ジムニーは高い悪路走破性能が備わる本格オフロードSUVです。高い最低地上高に加え、ラダーフレームとリジッドアクスル、副減速機付4WDにより普通の車では通れない道を走行できるジムニー。
スクエアなボディと四角いリアハッチ開口部はアウトドアやキャンプで使いやすく、車中泊ならフロントシートをリクライニングさせることで横になれるスペースが確保できます。
さらに、リアシートをたたんで真平なフロアにできる仕様なので、荷物の積み込みや社内での休憩などさまざまな用途で活躍します。
一方で室内空間はやや狭いことから、もっとも適しているのはソロキャンプと言えそうです。
6.スズキ・エブリイ
スズキ・エブリイは他メーカーへOEM供給も行う4ナンバーの商用バンです。
運送業や建設業、小売業など仕事で使用されることが想定された車種ですが、最近ではエブリイをカスタムして楽しむ人も多くなっています。
エブリイの特徴は、広い荷室と車両価格の安さです。
室内長は2名乗車時で1,820mm~1,910mm(グレードによって異なる)。車両価格は991,100円~となっています。
また、エブリイから派生した乗用タイプのエブリイワゴンもあります。4人乗っても足元が快適なシートや荷室が使いやすくなるユーティリティーナットやラゲッジボードステーの標準装備で趣味を楽しめる1台です。
7.ダイハツ・タントファンクロス
ダイハツ・タントファンクロスは、タントがベースになったアースカラーの車体色や防水シート表皮などのキャンプにマッチする外観や機能が与えられた車です。
タントファンクロスはなんといってもタントの大きな特徴である助手席ピラーレスドア「ミラクルオープンドア」。使い勝手の良さはキャンプや車中泊でもその性能が発揮されます。
荷室に備わる防水デッキボードは必要に応じて高さが変えられるほか、屋外でローテーブルとしても使用可能。
ラゲッジスペースに専用照明やUSBソケットが備わるなど、しっかりと車中泊への配慮もされています。
8.ダイハツ・アトレー
ハイゼットカーゴの乗用モデルとなるアトレーは、4ナンバー化されて2021年12月にリニューアル。
そのぶんリアシートは簡素化され、後席の足元空間も狭くなっているものの、リアシートを倒すだけで大人2人が横になれる広大な空間が確保できます。
専用デッキボードをテーブルや収納に活用できるギミックや、あえて手動ポップアップ式ウインドウにされている点も車中泊に適したポイントといえるでしょう。
また、新型はCVTとボディ剛性の強化によって高速安定性や乗り心地が大きく改善されています。とくに、4WDモデルは「ロックモード付き電子制御フルタイム4WD」が装備されたことで、不整地走行時の安心感も格段に増しています。
9.ホンダ・N-VAN
N-VANは、ホンダ N-BOXをベースとしつつ助手席側センターピラーレスの大開口スライドドアを追加した4ナンバー商用車です。
N-VANの特徴は以下の通りです。
- センターにタンクを配置するレイアウトによる低床
- ダイブダウン式のシートで助手席から荷室まで一切の段差がない広い空間
- ホンダ S660と基本構造を共通する良質なシフトフィールの6速MTの設定
オプションでオートキャンプ場の100V電源を車内に引き込める外部電源入力キットも用意されています。
ホンダ・N-VANは大量の荷物を積む使い方にも、キャンプ地までの運転を楽しみたい方にもおすすめです。
10.ホンダ・N-BOX
自動車販売台数1位のホンダ・N-BOXは、キャンプシーンでも高い使い勝手を発揮します。
独自のセンタータンクレイアウトによる低床設計とワンアクション操作のダイブダウン式リアシートにより、キャンプでも車中泊でも不満が出ることは少ないでしょう。
キャンプ用途には、N-BOXのターボエンジンモデルが適しています。i-VTECが搭載されたN-BOXの自然吸気エンジンはライバル車に比べて出力が高く、キャンプ地までの移動が快適になります。