メキシコのある警察署が、ホラー映画で有名な呪われた人形「チャッキー」を逮捕した（？）として話題になった。もちろん映画のようにチャッキーが人を襲ったというわけではない。人形を使って人々を脅していた男を逮捕したのだが、その過程でチャッキー人形にも手錠がかけられ、身柄を拘束されるという一幕があったのだ。
この奇妙な事件は9月半ば、メキシコのモンクローバというコミュニティーにて起こった不審者に関する通報が相次いだことから始まった。被害者によれば、いきなり見知らぬ人が近づいてきたかと思うと大きなチャッキー人形を顔に突きつけ金を要求してきたのだという。ただの人形ならまだしも、チャッキー人形が持っていたのは本物のナイフだった。まるで有名な殺人人形に取り憑かれたような犯行は付近住民を怯えさせた。
幸いなことに、ナイフを振り回すチャッキー人形を持ち歩いていた犯人はすぐ見つかり、警察はカルロス.Nという男性を逮捕。共犯者(？)であるチャッキー人形とともに署に連行した。その後、犯人は治安を乱した罪と不法に金を要求した罪で起訴されたという。
なかなか変わった事件であったが、事件はこれで終わったわけではなかった。逮捕にあたった警官が、この逮捕劇を面白がって取材していた記者たちに促されるまま、チャッキー人形に手錠をかけて、おもちゃを持ってポーズをとったのだ。冒頭の「チャッキー人形が逮捕された」というニュースはこの流れで撮影されたものだったのだ。そのため、記者に乗せられてしまった警官はまじめに仕事をしていなかったとして、上司から叱責を受けたとのことだ。
参考：「Estados」
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文＝勝木孝幸（ミステリーニュースステーションATLAS編集部）
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提供元・TOCANA
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