アメリカ下院での「UFO公聴会」に続いてメキシコでも同様の公聴会が開かれるなど、UAP/UFOにまつわる情報開示の機運は世界中でますます高まっている。そこで気になるのは“疑惑の宝庫”である「エリア51」の動向だ。
内部告発者「“真実”を知る時期に来た」
米ネバダ州レイチェルにある米空軍施設、いわゆる「エリア51」の存在をアメリカ政府が公式に公式に認めたのは2013年になってからのことである。それ以前のエリア51は今にも増して“疑惑の宝庫”であり陰謀論の対象にされてきた経緯を持つ。
アメリカ政府が公式にUAP/UFOの存在を認め、「AARO(全領域異常対策室)」などの公のUAP/UFO調査組織が発足するなど情報開示が進む中、忘れてはいけないのがこのエリア51である。
先ごろ米テレビニュース番組「NewsNation」のインタビューを受けたマイク・ペンス元副大統領は、UFOについて説明を受けたことがあるかと尋ねられた際、それを認めたうえでエリア51についての発言を行っている。
ペンス氏は「エリア51に行ったことがあるが、この施設の者以外には誰にも会わなかった」と述べている。同氏はこの極秘の軍事施設への訪問についての詳細は述べなかったが、この発言はこの施設についてある程度の知識があることを示唆していた。つまりペンス氏もエリア51が“疑惑の宝庫”であることを知っていたことになる。
エリア51はUFO愛好家にとっての聖地であり、多くの人はアメリカ政府が間違いなくそこに何か異常なものを隠していると信じている。エリア51の背後にある秘密の可能性について公に議論した信頼できる人物は何人もいる。
昨年にはUFOドキュメンタリー『Moment of Contact』をリリースしたUFOジャーナリストのジェイムズ・フォックス氏が最近出演したデイビット・フライハイト氏のポットキャスト番組で、UAPに関する秘密保持契約を結んだ元米空軍の内部告発者の証言を明らかにした。内部告発者は匿名だが、エリア51の活動に関連するプログラムに2~3年間参加しており、この間に彼はさまざまな場所で驚異的な技術や素材について見聞することができた。
内部告発者は、この時の職務で知り得た特定の技術が国家安全保障上の懸念から機密扱いとなる可能性が高いことを認めていながらも、地球外知性体の存在について言及し、我々が宇宙で独りではないことを国民が知る時期が来たことを確信している。彼は情報の普及を支援するという決意を表明すると同時に、多くの人にとってそれを理解するのが難しいことも認めているということだ。
彼は上院と下院で証言することも視野に入れており、すでにAAROとの接触もあるということだ。
彼によれば“舞台裏”では多くのことが起こっており、現時点では多くの人がそれを理解するには多すぎるため、このすべての背後にある勢力間の話し合いを導くよう最善を尽くしているという。そして近いうちにさらに突っ込んだ話し合いの機会が得られることを望んでいるということだ。
我々が“真実”を知る時期に来たというこの元米空軍の内部告発者は次にどのような言動を見せるのだろうか。
エリア51内に「生きた地球外生命体」
エリア51に関するもう1つの興味深い事件は、CIAエージェントであった故キューパー・スタイン氏である。
彼は1957年から1960年までCIAで働いていたと主張し、南東部の軍事基地に拠点を置くCIAグループ内での仕事について説明し、そこで彼らは地球外宇宙船や存在の目撃者から収集したフィルム、写真、その他の物的証拠を分析したと述べた。
2013年、キューパー氏はそれまで世間から身を隠していたが、自分の驚くべき話を共有する用意ができたとして姿を現した。
UFO歴史家のリチャード・ドーラン氏はキューパー氏にインタビューを行い、後にワシントンD.C.で開かれる情報開示に関する市民公聴会で彼の写真と発言が使用されることに同意した。
彼は基地にいた間にCIAで極秘の機密許可を得て極秘プログラムに携わるようオファーされたと語る一方、「プロジェクト・ブルーブック」はUFO事件のほとんどを扱っていたが「部分的に詐欺だった」と述べた。
「ということはブルーブックの訴訟の一部は全くの架空のものだということですね」とドーラン氏が尋ねると、キューパー氏は「その通りです」と答えた。彼に割り当てられた事件は米陸軍からのものであったが、国防総省やCIAからのものではなかったという。
彼の最も驚くべき主張は、米軍が発見したと伝えられるさまざまなUFOはエリア51に運ばれたという証言だ。これらには1947年7月にニューメキシコ州ロズウェルに墜落あるいは着陸した空飛ぶ円盤が含まれているという。
当時のドワイト・アイゼンハワー大統領が地球侵略の脅威を警告したため、キューパー氏とCIAの上官が大統領に報告するためにエリア51内に入ることが許可されたという。2人はエリア51の南西にあるS-4施設とされる施設にも連れて行かれ、そこで「生きた地球外生命体」を目撃したというのである。
やはり「ロズウェル事件」で回収されたUFOはエリア51に運び込まれていたのか。そして同施設では宇宙人の遺体ではなく(あるいは遺体に加えて)生きた宇宙人が匿われているというのだろうか。ということはマイク・ペンス元副大統領は単にその肝心の場所へは案内されていなかったのだろうか。近いうちに開示されるかもしれないエリア51の“真実”に今後も注目していきたい。
参考:「Howandwhys」ほか
文=仲田しんじ
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提供元・TOCANA
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