サッカー日本代表(A代表)の森保一監督が、第19回アジア競技大会(杭州アジア大会)男子サッカー競技・準々決勝のU22日本代表対北朝鮮代表における北朝鮮の暴挙、FIFAワールドカップ(W杯)北中米大会アジア2次予選の北朝鮮戦での戦い方に言及した。
杭州アジア大会の一戦では、北朝鮮が背後からのスライディングタックルをはじめラフプレーを連発。飲料水の入ったペットボトルを渡した日本のスタッフに対して、左手を挙げて殴ろうとする愚行もあり、主審は同国代表に計6枚のイエローカードを提示した。
また試合後には、MF松村優太(鹿島アントラーズ)の決勝ゴールに繋がったMF西川潤(サガン鳥栖)のPK判定を巡り、北朝鮮の選手たちが声を荒げながら審判団に抗議。主審を追い回すDFキム・ギョンソクなど一部選手を警備員が制止する事態に発展した。
その北朝鮮とは、森保ジャパンもW杯予選で対戦予定。来年3月にホームゲームとアウェイゲームが控えているが、ネット上では日本の不戦勝や中立開催を求める声が沸き起こっている。
そんな周囲の声とは対照的に、森保監督は冷静に北朝鮮の行為を見ていた模様。4日の会見で北朝鮮の暴挙に関する質問が飛ぶと、「ピッチ上のことで話をさせていただければと思います」と前置きした上で、以下のようなコメントを残している。
「我々が今度、W杯アジア2次予選で北朝鮮と対戦することも想像しながら見ていました。本当に激しくて厳しい試合になると思います。ヨーロッパで戦っている選手たちは、普段からアレ(北朝鮮戦)以上に激しく厳しい中でプレーしているということも想像できています。選手たちは普段やっていることに自信を持って、激しく厳しくを乗り越えてくれると思います」
「ラフプレーは我々のコントロールできるところではない。選手たちには恐れずプレーするということを、普段通りやってほしいですし、ジャッジに関してはレフェリーに任せて、レフェリーが選手を守ってくれると信じて、戦いに挑みたいです」