オランダ1部フェイエノールト所属の日本代表FW上田綺世は、今月4日開催のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第2節アトレティコ・マドリード戦でのスタメン出場が濃厚とみられている。そんな上田に関する悩みを、フェイエノールト指揮官が打ち明けた。
上田は今年8月はじめにベルギー1部サークル・ブルッヘからフェイエノールトへ完全移籍。今季オランダ1部リーグで6試合に出場し、先月3日のユトレヒト戦で移籍後初ゴールをマークしているが、スタメン出場はゼロ。FWサンティアゴ・ヒメネスの控えに甘んじている状況だ。
ただ絶対的ストライカーであるヒメネスが、CLグループステージ第1節のセルティック戦につづき、アトレティコ戦でも出場停止。そのためアトレティコ戦では上田が前線1トップで先発出場すると、現地で報じられている。
そんなアトレティコ戦を前に、フェイエノールトのアルネ・スロット監督は、上田を先発起用する上での問題点に言及。オランダ紙『AlgemeenDagblad』によると、指揮官は「ここ2カ月ほどのトレーニングや試合で、サブとして上田という素晴らしいストライカーがいることも確認できた」と前置きした上で、以下のようなコメントを残したという。
「出場時間が少ないのが悩ましい。彼がこのような試合の激しさにどう対処するかが問題だが、それは実際に使ってみないと分からない。彼は25歳であり、これが初めての試合ではない」
「もちろんヒメネスは我々にとって非常に重要な存在だ。これまでたくさんゴールを決めてきたし、彼がピッチにいないのは悲しい。ただゴールを決めるためにベストを尽くしてくれる選手は他にもいる」
先月9日の国際親善試合ドイツ戦では、決勝ゴールをマークした上田。大舞台での勝負強さを発揮しているだけに、アトレティコ戦でスロット監督の不安を払しょくするだけのパフォーマンスが期待される。