ドイツを代表する高級家具ブランド「ROLF BENZ(ロルフベンツ)」の旗艦店「ロルフベンツ東京」にて、新進気鋭の若手日本人アーティスト5名と「ロルフベンツ」のインテリアがコラボレーションする展覧会「Artworks for ROLF BENZ TOKYO」が、10月20日(金)から11月3日(金・祝)まで開催される。

ブランドの最新作ソファ「MOYO」をはじめ、注目のコレクションとともに秋のアート鑑賞を楽しみたい。

「Artworks for ROLF BENZ TOKYO」でアートを楽しむ

「Artworks for ROLF BENZ TOKYO」は、国内外で活躍する若きアーティスト、石川将士氏、伊東春香氏、大社カリン氏、大谷陽一郎氏、杉山佳氏の5名の作品が一堂に集う展覧会。

会場には、「立体の鋳金(ちゅうきん)作品」「平面でもあり立体でもある作品」「具象画」「抽象画」「具体と抽象が距離により変化する作品」といったように、異なる視点・表現を持つ多様な作品が登場。鑑賞者自身が日頃の“モノの見方”や“生活のスタイル”を見直すきっかけを創出する。

5名のアーティストたちの魅力に迫る

ここで簡単に、出展アーティストについても紹介しよう。

石川将士氏は、主に金属による作品制作を行う造形作家。多くの作品において人体をモチーフにしており、スケッチを段階的に抽象化した上で繰り返しドローイングを行うことで独自の造形を創造している。美術・工芸・デザインの要素を掛け合わせた実用作品やレリーフ作品を得意としており、近年は伝統的な工芸技法に3D技術を取り入れるなど新しいチャレンジも。

“夜の街”や“工場地帯”といった風景を描くのは、日本画家の伊東春香氏。幻想的な光景や淡く繊細なタッチが、人々の温かな暮らしを鑑賞者に想起させる。

一方、大社カリン氏の抽象画は金箔の表現が目を引く。彼女の描く絵は、自身のイマジネーションを表現しているそう。

『雨 大谷陽一郎作品集』(リトル モア刊)を出版したこともある大谷陽一郎氏は、作品集にある通り漢字で雨をモチーフにした作品を描くアーティスト。「キ」と「ウ」という音節に基づく漢字を無数に配置した作品が印象的だ。

杉山佳氏の作品は、日本美術の「見立て」と「引用」の技法を巧みに用いているのが特徴。クレヨンによる描画に岩絵の具で彩色した作品は、独特の柔らかな魅力を放っている。

いずれも、日本ならではの伝統・文化と、革新性・独自性を併せ持つ作家によるアート作品ばかり。ドイツのクラフトマンシップが息づく「ロルフベンツ東京」に新たな風を吹かせそうだ。

Artworks for ROLF BENZ TOKYO
期間:10月20日(金)~11月3日(金・祝)※水曜日は定休
営業時間:11時~19時
会場:ロルフベンツ東京
所在地:東京都港区南青山6-4-6 Almost Blue A棟

(IKKI)