U22日本代表は今月1日、第19回アジア競技大会(杭州アジア大会)男子サッカー競技の準々決勝で、北朝鮮代表に2-1で勝利。4日開催の準決勝で香港代表と対戦することになった。その香港は、準々決勝で優勝候補のイランを撃破。強力なバックアップもあり、日本戦を前にチーム全体のモチベーションがさらに高まっているようだ。
香港はグループCでウズベキスタン、アフガニスタン、シリアと対戦予定だったが、アフガニスタンとシリアが棄権。ウズベキスタンと2試合戦った上で決勝トーナメントへ駒を進めると、決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)でパレスチナ相手に1-0で勝利。準々決勝のイラン戦では主導権を握られたものの、後半キックオフ直後に先制。相手攻撃陣の拙攻もあり、金星を挙げている。
香港紙『星島日報』によると、香港サッカー協会会長が今大会ここまでの健闘ぶりを高く評価。代表チームの選手やスタッフに対してボーナスを用意しているほか、激励のために日本戦前に自ら現地入りするという。
また会長は選手の収入アップを目的に、香港体育協会に対して補助金を申請する模様。金額は現時点で明らかになっていないが、2009年の第5回東アジア競技大会で優勝した時には選手1人あたり6500万ドル(約60万円)が支給されたという。
ヨルン・アンデルセン監督が「イラン戦の勝利は、若い選手たちを勇気づける上で非常に重要だ。我々は自分たちのプレースタイルを見つけたんだ」とコメントを残すなど、日本戦に向けて自信を高めている香港。昨年7月のEAFF E-1サッカー選手権決勝大会では国内組中心の日本に0-6で敗れたが、イラン戦につづき波乱を巻き起こすだけのメンタリティを兼ね備えている。