「スぺパ」という言葉をご存じでしょうか? 費用対効果の「コスパ(コストパフォーマンス)」・時間対効果の「タイパ(タイムパフォーマンス)」に続き、注目を集めているようです。
スぺパとはすなわちスペースパフォーマンスの略語で、空間対効果、空間の利用効率を良くする暮らし方・過ごし方を指し、限られたスペースを有効に活用しよう/効率を高めようというアイデアです。
このスぺパについて、株式会社アンビシャスがその認知度と実践について調査を行いました。同社は全国でトランクルーム事業「収納ピット」を展開する企業です。
スぺパを知っている人は3割
このアンケートは全国に住む人を対象に行いましたが、特に回答が多かった関東地域(全体のうち37.8%)の調査結果を中心に紹介します(以下、グラフ画像は全て関東地域のもの)。
関東地域では、29.8%の人がスぺパという言葉を知っていると回答していますが、東京都23区内で単身向けマンションに住んでいる人に限定すると、より認知度が高い(52.6%)傾向を示しているそうです。
また、全国での認知度は27.0%で、関東とほぼ同じ割合を示しました。
実践している人は?
関東での実践者は全体の6割。アンビシャス社によると、居住スペースが限られる都市部に多く見られ、東京都23区外では71.4%・埼玉県南部で71.4%・神奈川県東部で66.7%となるそうです。
全国では、52.8%となりました。
きっかけはテレワーク
スぺパ意識のきっかけには、関東・全国ともに「テレワーク(関東48.1%・全国42.1%)」「値上げラッシュにより買いだめが増えた(関東25.9%・全国26.3%)」という回答が続きます。
「自宅内に仕事用のスペースを確保しよう」「生活防衛として値上げ前に買いだめをしよう」「防災のためのストックをしよう」などといった考えで、住居スペースの見直しが行われた結果であることがわかります。
スぺパ向上のために手放したものは?
スぺパ意識を高めた結果、「衣類」「家電」「家具」を手放したという人が、関東では多いようです。行動や外出が制限されたコロナ禍では、衣類の数や保管方法の見直しは多くの人が行ったことでしょう。
2位となった家電については、保管場所の省スペースやオフシーズンの保管を考慮して、多機能を売りにする家電に取り替える人も多く見られたのではないかと同社は見解を示しています。