WaPO/ABC調査(9月15日~20日)対象:全国の共和党員と共和党寄り無党派474人
トランプ:54% デサンティス:15% ヘイリー:7% ペンス:6% スコット:4% クリスティ:3% ラマスワミ:3% バーガム:>1% ハッチンソン:>1% その他:6% 意見なし:4%
トラファルガー全国調査(9月18日~21日)対象:全国の共和党予備選挙有権者1,091人
トランプ:56.1% デサンティス:14.3% ラマスワミ:5.9% ヘイリー:4.2% ペンス:3.8% バーガム:3.2% クリスティ:3.2% スコット:3.0% 保守系放送司会者ラリー・エルダー:1.3% ミシガン州の実業家ペリー・ジョンソン:1.1% ハッチンソン:0.4% テキサスの実業家ライアン・ビンクリー:0.2% ウィル・ハード元テキサス州下院議員:0.1% 未定: 3.1%
トラファルガー・アイオワ調査(9月14日~18日)対象:同州共和党党員集会の有権者1,079人
トランプ:48.6% デサンティス:6.2% ヘイリー:8.4% スコット:6.8% ラマスワミ:6.6% ペンス:3.8% バーガム:3.6% クリスティ:2.2% ジョンソン:0.8% ハッチンソン:0.4% ビンクリー:0.2% エルダー:0.2% ハード:0.1% 未定:2.2%
トラファルガーは過去の世論調査で、「あなたの知人はトランプを評しているか」との設問で、より実態に近いトランプ支持率を明らかにしたことで知られている。
エマーソン大学世論調査(9月17日~18日)対象:登録有権者1,125人
トランプ:59% デサンティス:12% ラマスワミ:7% クリスティ:5% ペンス:5% ヘイリー:3% スコット:2% 未定:5%
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2回目の討論会の様子を、民主党のベテランストラジティスト、マックス・バーンズは28日の「The Hill」にこう書いている。
共和党候補者らが互いに罵り合う2時間の討論会を終えて、なぜ避けられるはずの屈辱に共和党がこれほど晒され続けるのかとの疑問を持つのは当然だろう。最有力候補のトランプは討論会を欠席すると発表して、早々と見出しを飾った。
振り返るとこれは賢明な決断に思える。討論会を経て強くなった人は誰もいなかったからだ。国民が目にしたのは、トランプの圧倒的な世論調査リードに直面していることをまともに受け止められず、候補者の誰もが大勢の有権者に主張できないという、完全に分裂した共和党の姿だった。
共和党が怒りに取り憑かれていることも浮き彫りになった。それは自らと他の候補者たちに対する、ドナルド・トランプに対する、メキシコに対する、そして全世界に対する怒りだ。
トランプが予想した通りの成り行きだったようで、バーンズも討論会を批判するつもりが、むしろトランプ上げになってしまい苦笑いの体だろう。1回目の討論会の後、西山隆行成蹊大教授はこう指摘していた。
トランプは討論会を欠席したが、大きな存在感を示す人物であることを証明した。共和党候補となるためにはトランプを批判する必要があるが、トランプの背後にいる支持者を離反させては本選挙で勝てないというジレンマを全候補が抱えている。
果たして、討論会は2回とも候補者同士の潰し合いの様相を呈した。11月8日の3回目(マイアミ)についてトランプは「ブレイクする候補者はいないだろう」と述べたので、これにも出ないだろう。が、予備選に勝ったとして、来年11月の本選にトランプが勝てるかどうか。最後にそれを世論調査から考察してみたい。民主党の対抗馬はいずれもバイデンだ。
24日の「Axios」でマイク・アレンが「トランプ、バイデンに対する全国的な差を拡大」との見出しで、「ABC/WaPo」がバイデン42% vs. トランプ51%、「NBC」がバイデン46% vs. トランプ46%との結果だった世論調査の記事を書いている。
記事は、「ABC/WaPo」の差は異常値だが「両方の世論調査のバイデン不支持率が56%なのは危険な領域だ」としている。興味深いのは、信頼されている世論調査員の一人、ABCニュースのゲイリー・ランガーのコメントだ。
バイデンは全体的に不人気だ…バイデンがどのような結末を迎えるにせよ、かなりの米国人がこの機会を利用して不満を表明している。トランプの再任を憲法で禁止すべきだと回答した者のうち 18%が、バイデンよりトランプを支持している。彼らはトランプへの支持ではなく、バイデンへの反感を表明しているようだ。
筆者は昨年の11月の中間選挙でトランプの2期目を確信したが、それには彼が挙げた「ペンシルベニア、ミシガン、ジョージア、アリゾナ、ウィスコンシン」のスイングステート5州で勝つことが絶対条件だ。その他の州の大勢が動くことはないからだ。
トランプに対する4件の「魔女狩り」が常軌を逸しているとの認識が、米国の無党派層にも広がりつつあるように思う。もしこのどれかの裁判で収監されたままのトランプが大統領選に勝つようならまさに「シン・輪島」「シン・大谷」の誕生。
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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