九州周遊観光活性化コンソーシアム(代表機関:トラストパーク株式会社 本社:福岡県福岡市博多区、代表取締役:山川 修)が各地の観光振興や関係人口創出等を目的として広域に展開している「車泊(くるまはく)」。プライベート空間で密を避けた移動と滞在ができる「キャンピングカー」の利用者が増え、車泊スポットは2023年10月時点で全国64ヵ所(九州52ヵ所)に展開、8月の車泊利用件数も過去最高を記録、コロナ前の10倍増で推移予測しております。
年間の車泊利用件数はコロナ前の2倍→4倍→8倍→10倍とwithコロナにおいても、利用件数は堅調に増加しています。月別の利用数は8月→5月→12月の順に多く、8月が繁忙期につき、今年も過去最高を記録しています。
8月の車泊利用者(軒先パーキング登録会員)の居住地を見ると、人口が多い都市、車泊スポットが比較的近くにある都市が上位に並びます。予約者の平均年齢は49歳と、計測してはじめて50歳代を下回りました。
天草~南島原周遊旅行活性化プロジェクト「モニターツアー」結果の速報値
トラストパーク株式会社は、車泊/モビ泊ポイントを起点に周遊・滞在する1泊2日のモニターツアー(実証実験)のモニター100組を募集(応募・抽選)し、参加モニター81組(応募207組)を実証地(9施設)に送客しました[期間:2023年8月18日~9月30日 ]。
9月30日(土)の参加者を最後に、各実証地において受入れ対応を頂きモニターツアーを終了しました。速報値として収集済アンケートデータの一部を公表いたします。
【速報値】 ※9/29時点で参加者から収集した69組のアンケートデータより
・参加者の上位は、熊本=32組、福岡=28組、長崎=7組の順。九州在住者が96%[参照:表①]
・参加1組当たりの平均消費額(車泊費0円・交通費除く)は24,365円。食事代の占める割合が高い[参照:表②]
・車泊体験施設への初来訪率は90%(施設を知らなかった70%、知っていたが初めて20%)[参照:グラフ①]
・車泊体験は一般車が61%(車中泊=48%、テント泊=9%、車中泊・テント泊の両方=4%)、キャンピングカーが39%[参照:グラフ②]
【参加者の声(抜粋)】
天草~南島原モニターツアーを通じて「地域の人との関りとおもてなし」が付加価値になっていることが分かります。また、その地域に初めて訪れる人や、事前に行程を調べる時間がない方々にとって「時間もお金も無駄のない」旅行ニーズがあることが読み取れます。
天草~南島原周遊旅行活性化プロジェクトとしては、当実証実験で得られた移動・滞在データや、同時開催したGPSスタンプラリーの周遊データを紐づけ可視化を図ります。参加者の声を参考に車泊旅行者の価値観にあうモデルコースや、飲食店含む立ち寄りポイントなど、周遊旅行の活性化に寄与するコンテンツ開発等を推進していきます。
デジタル田園都市国家構想とカーボンニュートラルの実現に向けて
トラストパーク株式会社は、2023年10月24日(火)・25日(水)にマリンメッセ福岡で開催される「九州・沖縄 観光・宿泊外食産業展」に一般社団法人 LINKED CITYコンソーシアムの参加企業として、人材DX・観光DX・農泊DXブースに、RV(車泊)~EV(モビ泊)連携開発ソリューションなどを出展いたします。
RV(車泊)~EV(モビ泊)連携開発ソリューションとは、従来のRVパークsmart /100V電源だけでなく、多様化する電動モビリティを受け入れるために、6kw普通充電器/200Vも併設するポイント、モビリティと地域をつなぐHUB「車泊/モビ泊」を連携開発する共創型のソリューションです。
トラストパークは、2021年に長崎県佐世保市と「西九州させぼ広域都市圏周遊型ワーケーション推進連携協定」を締結しています。佐世保市におけるEV充電器設置については、佐世保市と2023年8月に連携協定を締結したTerra Motors 株式会社と連携・協力し、ゼロカーボンシティの実現を目指します。
≪参考≫
① 車泊(くるまはく)とは
未利用スペースや不稼働時間帯の駐車場等をシェアリング活用するサービスです。来訪者と地域をつなぐ、有料での車中泊ルールを整備し、無人・キャッシュレス・非接触運用が可能な電源提供型「休憩駐車管理システム(RVパークsmart)」などの導入により、通過型地域や過疎地域などの本来は泊まることができない場所に長時間滞在する仕組みをつくり、地域経済の活性化や関係人口増を図るシェアリングエコノミー型のDX(Destination eXperience)事業です。
② モビ泊とは
カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みの一環として、これまでの”車”に限らず地域の訪問に利用する乗り物(モビリティ)や、域内移動に活用する電動モビリティ等との連携を図るため、今後は「車泊」から「モビ泊」へとシフトチェンジする計画です。多様なモビリティの受け皿となる「モビ泊」システムを共創開発し、モビリティと地域をつなぐ、Maas(Mobility as a Sharing service)を推進しています。