糸井重里氏が代表をつとめる「ほぼ日」が、新しくキャンプのブランド「yozora(ヨゾラ)」を立ち上げた。現在、キャンプについてのコンテンツを発信中だ。

また、記念すべきファーストプロダクトは、日本を代表するキャンプギアクリエイターのひとりでもある小杉敬氏とつくった美しいテントとなる。

キャンプについて考えた同ブランドについて見てみよう。

キャンプについて考えるブランド「yozora」

「キャンプは、私をとりもどすことなのかもしれない」キャンプのプロジェクトを立ち上げるにあたって、「ほぼ日」はキャンプについて考え、いろんな人に話を聞いた。浮かび上がってきたテーマは「ひとりをとりもどす」ことだった。

緑のなかでおいしいものを食べたり、焚き火を囲んでたのしく語り合うことの先に、とっておきの「ひとり」を実感できる。星空の下で。ヨゾラの下で。青空の下で。そこで、同社がこれからつくるキャンプの世界に、「yozora」という名前をつけたという。

キャンプのギアをつくるだけでなく、さまざまなコンテンツをつくったり、誰かとコラボレーションしたり、イベント企画などを予定している。

ブランドのイメージイラスト

「yozora」のブランドイメージは、『北極百貨店のコンシェルジェさん』で知られる、イラストレーターの西村ツチカ氏が描いた。ヨゾラといっても夜だけではなく、ひとりだけどひとりぼっちではないという、同ブランドの目指す世界を見事に表現している。

また、同ブランドのキャンププロジェクトにはもうひとつ、「どうしてキャンプをするんだろう? WHYCAMP?」という裏のテーマもあり、こちらは和田ラヂヲ氏がイラストを描いた。

キャンプについてのコンテンツ

同ブランドの公式サイトでは、写真家の石川直樹氏をはじめ、キャンプについて問いかけた「WhyCamp? どうしてキャンプをするんだろう。」や、キャンプについてどう思ってるのか尋ねた「ほぼ日乗組員キャンプ意識調査」など、さまざまなコンテンツを発信中だ。

ファーストプロダクトは、琥珀のような「テント」

同ブランドが最初に取り組んだのはテントだ。日本を代表するキャンプギアクリエイターのひとり、「ゼインアーツ」の小杉敬氏と一緒につくった。

有機的で美しく、特別な存在感があるが、構造はワンポールの正統派。夜、内側に大切な時間を封じ込めてオレンジに光る様子が琥珀のようだったため、「kohaku(コハク)」と名付けた。

2024年の春のリリース予定だが、それにさきがけて2024年1月下旬に、オンラインの「ほぼ日ストア」にて、予約受付を開始する。

同ブランドは、「キャンプは、私をとりもどすことなのかもしれない」という考えのもと、キャンプの魅力や過ごし方、自然との接し方、過ごしやすくする工夫など、キャンプにまつわるさまざまなことに取り組んでいく。

キャンプ好きな人はもちろん、キャンプに行ってみたいけど二の足を踏んでいたような人がキャンプをするきっかけになるかもしれない。

yozora

(田原昌)