トップ2:サンフレッチェ広島
9月の成績:3勝1敗・勝ち点9・得失点差+5・総得点7
攻守ともに安定感のあるサンフレッチェ広島は、第29節終了時点で5位につける。9月に勝利した3試合はいずれも複数得点差。唯一敗れた第28節京都サンガ戦(0-1)も内容では劣っておらず、攻守に充実した内容を見せている。夏の移籍市場でセレッソ大阪から加わったFW加藤陸次樹が4試合2得点と欠かせない戦力となっており、さらに順位を上げる可能性も十分だ。
トップ1:アビスパ福岡
9月の成績:3勝1分・勝ち点10・得失点差+4・総得点6
9月の月間成績が最も良かったのは、第29節終了時点で8位につけるアビスパ福岡。ルヴァン杯準々決勝の2試合を挟みながらも着実に勝ち点を重ね、持ち前の守備はリーグ戦4試合で2失点と安定していた。10月は天皇杯、ルヴァン杯、さらにリーグ戦では上位チームと多く対戦する過密日程を控え、長谷部茂利監督の手腕が試される。
ワースト5:横浜F・マリノス
9月の成績:1勝1分2敗・得失点差-3・総得点3
意外にも、優勝争いを演じる現時点2位の横浜F・マリノスの成績が思わしくない。8月の最終戦、第25節横浜FC戦との横浜ダービーで先制しながら1-4と逆転負けを喫したことがきっかけか、9月に入っても勝ちきれない試合が増加。ルヴァン杯では準決勝に進出したものの、リーグ戦では第29節ヴィッセル神戸との6ポイントゲームに0-2で敗れるなど、優勝争いから一歩後退する悔しい1か月となった。
ワースト4:セレッソ大阪
9月の成績:1勝3敗・勝ち点3・得失点差-1・総得点3
8月の月間成績ではトップ3にランクインしたセレッソ大阪が、9月はワースト4に。第27節からは無得点での3連敗中で、順位を7位まで落としている。上位を争う鹿島アントラーズとヴィッセル神戸には0-1の僅差で敗れ、残留を争う湘南ベルマーレには終盤にセットプレーから先制を許して敗北する(0-2)など、勝負強さに欠ける一面が見える月間となった。
ワースト3:横浜FC
9月の成績:2分2敗・勝ち点2・得失点差-3・総得点4
第29節終了時点最下位(18位)で残留を争う横浜FC。第26節名古屋グランパス戦(1-1)、第29節浦和レッズ(1-1)と、上位チームとのアウェー試合での引き分けは悪くない。痛恨だったのは第27節、残留を争う柏レイソルとの6ポイントゲームを1-2で落としてしまったことだ。9月は4試合とも得点は奪えているため、中断期間に守備を立て直し、2戦連発中のFWマルセロ・ヒアンらを中心に残留を勝ち取れるかに注目だ。