チュ・セジョン 写真:Getty Images

 韓国1部・大田ハナシチズン所属の韓国代表MFチュ・セジョンは、かつてガンバ大阪でプレー。G大阪移籍の背景や、Jリーグ挑戦で学んだことを語っている。

 チュ・セジョンは2021年1月、韓国1部FCソウルからG大阪へ完全移籍。来日1年目の2021シーズンはリーグ戦で22試合に出場していたが、シーズン終盤はほぼ全試合でメンバー外。2022シーズンも4月6日の第7節・京都サンガ戦以降はリーグ戦全試合でベンチ外と厳しい立場に置かれた。

 それでも本人はG大阪での1年半を前向きに捉えている模様。今年9月下旬、韓国メディア『ベストイレブン』のインタビューで以下のようなコメントを残している。

 「日本(G大阪)に行く前に、中東移籍という選択肢もあった。普通なら、お金をもっと稼げる中東を勧めるところだが、代理人はより多くのことを学べて、僕が感じたいことを感じられる環境として日本行きを勧めてくれた。年俸が安いと分かっていてもね」

 「代理人のおかげで僕は努力を続けて成長し、新しい経験をすることができた。韓国での10年間よりも、日本で過ごした1年半で感じたことや学んだことの方が多かったんだ」

 「今でも覚えているのが、上位クラブと下位クラブが対戦した時の出来事だ。下位クラブは最低でも勝ち点1を獲得しようと守備的にプレーすることが多い。だが、その日は現地観戦した下位クラブのサポーターからブーイングが起こった。サッカーが面白くなかったからだね」

 「プロサッカーの世界では結果はもちろん大事だけど、それぞれのクラブカラーを保つことも大事。そのカラーを追求し続けなければいけないんだ。あの日感じたのは、選手だけでなくサポーターもチームカラーと一体になって、一緒に戦っていたこと。新鮮な記憶として印象に残っているよ」

 なおチュ・セジョンは現在、大田ハナシチズンの主将としてチームをけん引。今季はここまで韓国1部リーグ戦で32試合中24試合に先発出場して、1ゴール2アシストをマークしている。