ステファン・ムゴシャ 写真:Getty Images

 今季途中までヴィッセル神戸に在籍していたモンテネグロ代表FWステファン・ムゴシャは、出場機会に恵まれず、韓国1部仁川ユナイテッドへ復帰。吉田孝行監督の起用法を再度批判している。

 同選手は昨年6月に仁川から神戸へ完全移籍したものの、来日1年目の昨季はJ1リーグで5試合の出場にとどまり無得点。今季は3月4日に行われたJ1第3節ガンバ大阪戦での途中出場を最後にリーグ戦で出番がなく、7月10日に仁川への復帰が正式決定。復帰後はリーグ戦8試合出場で3ゴール1アシストと、復活を印象付けている。

 そんなムゴシャは韓国サッカー界に復帰した直後、韓国テレビ局『CBS』のインタビューで以下のようなコメントを残していた。

 「日本に行く前、契約書にサインする間に僕を選んだ監督(ミゲル・アンヘル・ロティーナ)が解任されて、新しい監督(吉田孝行)がやって来た。その監督は日本人選手を起用する監督であり、今も日本人選手ばかり起用する」

 「イニエスタも今の監督のもとであまりプレーできなかった。多くの外国人選手が監督との間に問題を抱えていたんだ。日本に行く前、コンディションがとても良かったし、良い状態で神戸へ行くという期待があった。だけど例外なく僕も排除されたよ」

 吉田監督のマネジメントを猛然と批判したムゴシャだが、先月末に韓国プロサッカーリーグの公式サイトで紹介されたインタビューでも、再び神戸時代に不遇について語っている。

 「FAカップのような別の試合(YBCルヴァンカップ)ではプレーしたけど、それでもスタメンではなかったね。監督はBチームの選手とAチームの選手による混成チームを編成した。(ルヴァン杯グループステージ第1節の名古屋グランパス戦で)僕はフル出場して、チームは負けたんだけど、その後は10分、15分、10分、15分という感じ。90分プレーするチャンスを5試合もくれなかったんだ」

 「新加入選手はクラブやリーグの環境に適応するためにも、時間が必要だ。JリーグはKリーグの時と違って、僕は適応するために少し時間が必要だったのに、監督は出場機会を与えてくれなかった。今年のプレシーズンでも、僕は素晴らしい仕事をした。6試合で6ゴールを決めたのに、シーズンが開幕するとほとんどプレーできなかった」

 「神戸は今年、素晴らしいシーズンを送っているし、みんな素晴らしい仕事をしていると言いたい。J1優勝を成し遂げてほしいし、(大迫勇也など)ストライカーたちも素晴らしいプレーを見せている」 

 「でも、監督は最初から僕に出場機会を与えてくれなかった。何試合か90分プレーする必要がある。もし僕が良くなかったとしても、そうあるべきだ。6,7試合で90分プレーすれば、ゴールやアシストをマークできたはずだ」