9月30日に行われた明治安田生命J1リーグ第29節のサガン鳥栖対京都サンガは、京都所属DFアピアタウィア久が中指を立てる行為で一発退場となったことにより話題となっている。そんな中、鳥栖所属MF長沼洋一のスポーツマンシップに反する行為も議論の対象となっている。
問題視されているのは、前半34分のシーン。長沼は自陣左サイドでDF福田心之助と競り合い、ボールがサイドラインを割ると、ボールを拾って福田の胸にぶつける。この行為に対して、京都の複数選手が長沼に詰め寄ると、鳥栖の選手たちも長沼のもとへ。両チームの選手たちが落ち着くと、主審は長沼に対してイエローカードを提示した。
DAZN中継で解説を務めていた増川隆洋氏は「印象は良くないですね。イエローで良かったのかなと。ボールの勢いがそこまで強くないのもありますけど。失点したフラストレーションが出ている感じがあります」とコメント。ボールを当てられた直後、ピッチに倒れ込んだ福田の行為については「プレーヤー目線として当たり前のこと。そこも駆け引き」と説明している。
このファウルにおけるDAZN中継の動画は、X(旧ツイッター)上で拡散。「なぜイエロー?」「この行為を子供たちがやったら?と考えると、レッドでもいいのでは?」と主審の判定に対する異論が噴出。VAR(ビデオアシスタントレフェリー)が介入しなかったことに対する疑問の声も上がっている。
またこの試合では、後半アディショナルタイムにアピアタウィアのファウル直後、VARが介入。中指を立てるアピアタウィアの姿が確認されると、主審は同選手にレッドカードを提示した。それだけに長沼のファウルに対して「アピアタウィアの退場と比べてアンバランスなジャッジ」「アピアタウィアが退場ならば、長沼もレッド」といった意見も上がっている。