フォルトゥナ・デュッセルドルフ所属MF田中碧は、9月29日開催のドイツ2部リーグ戦で5試合ぶりにスタメン出場。しかしチームが敗れたこともあり、現地メディアから厳しい評価を受けている。
田中は昨季、デュッセルドルフの主力選手として活躍。クラブ幹部にステップアップ移籍を志願したが、実現には至らなかった。また今季はドイツ2部リーグ開幕から3試合つづけてスタメン出場していたが、移籍に関する問題を抱えたこともあり、直近4試合ではベンチスタートとなっていた。
レギュラーから控え要員へ序列を下げた田中だが、29日のハンブルガーSV戦では中盤の一角で先発出場し、88分までプレー。ただデュッセルドルフは76分に退場者を出すと、83分にPKから失点。0-1で敗れた。
ドイツ誌『ビルト』は試合後、デュッセルドルフ所属選手を採点。田中に「5」(6段階評価で「1」が最高点)とチーム内ワーストタイの評価を与えるとともに、以下のように綴った。
「ダニエル・ティウネ監督は田中にもう一度チャンスを与えたが、またしても期待を裏切った。フェリックス・クラウスへの決定機演出を除けば、この日本人選手の見せ場はなかった」
所属クラブで苦境に立たされている田中だが、先月9日の国際親善試合ドイツ戦ではダメ押しゴールをマーク。12日のトルコ戦ではキャプテンマークを巻いてフル出場していた。それでも田中の日本代表選出に対しては、一部のファン・サポーターから異論も沸き起こっている。
なお日本代表は今月にカナダ戦(新潟:デンガビッグスワンスタジアム)とチュニジア戦(神戸:ノエビアスタジアム神戸)を控えている。この2試合にむけての代表メンバーが今月4日に発表されるのを前に、田中の状態が心配される。