名古屋グランパス所属の日本代表MF森島司は、9月30日の明治安田生命J1リーグ第29節サンフレッチェ広島戦で先発出場。今年夏の移籍後初めてとなる古巣対戦でエディオンスタジアム広島のピッチに立ったが、同選手に向けられたとみられる広島サポーターのメッセージが議論の対象となっている。
2016年に四日市中央工業高校から広島に入団した森島は、2020シーズンから背番号「10」を着けるなど、直近数年間は主力選手として活躍。2022シーズンにはリーグ戦で8ゴールを決め、広島サポーターからの支持を得ていた。
そんな中で迎えた今季もコンスタントに先発出場。攻撃陣に欠かせない存在としてチームを支えていた。しかし名古屋所属MFマテウス・カストロにサウジアラビア1部アル・タワーウン電撃移籍の可能性が報じられると、森島にも名古屋移籍の可能性が浮上。結局マテウスは中東へ渡り、森島はマテウスの後釜として名古屋に加入している。
名古屋移籍後、リーグ戦全試合スタメン出場の森島は、広島戦でも前半のみプレー。ゴール、アシストこそなかったものの、古巣のファン・サポーターの前で元気な姿を見せた。
しかし試合後、森島が広島サポーターに対して挨拶する際、スタンド最前列にいたサポーターが「うらぎり」と書かれたゲーフラを掲出。その時の様子がX(旧ツイッター)上で拡散され、同選手に向けられたメッセージという見方が広まると、「これはダメ」「人として絶対してはいけない行為」「サンフレサポやめてもらいたい」などの厳しい声が上がっているほか、クラブに広島戦の入場禁止処分を求めるSNSユーザーもみられる。
ただ一方で「感想は人それぞれ」「森島選手もその意見を承知の上で移籍しているはず」といった声も。移籍した選手に対するメッセージの送り方を巡り、様々な意見が飛び交っている。