撮影された赤いオーロラの数々

北緯54度の地域でも綺麗な赤いオーロラが撮影されています。

なお、緯度が低くなるにつれ、オーロラはぼんやりとした姿になっていくようです。

北緯52度にあるオランダで撮影された下記Xの画像では、夕焼けに近いようなオーロラが確認できます。

北緯50度ほどのイギリス・コーンウォールでは、うっすらとした赤い雲のようなオーロラが撮影されています。

なんと、北緯44度程度のアメリカ・オレゴン州でも赤いオーロラが撮影されていました。

日本でも稀に見られるオーロラ

日本でも数年に一度程度、北海道など日本の中でも比較的緯度の高い地域でオーロラが観測されることがあります。

日本の最北端である稚内市の緯度が45度程度なので、今回北緯44度のアメリカ・オレゴン州でも観測されたことを考えると、条件さえ揃えば日本でも赤いオーロラを観測することができるようです。

強力な太陽嵐は低緯度にまで広がることは、古い文献などにも記録があり、日本書紀の中にも「赤気」という名で日本で観測されたオーロラの記録が残されています。

この記録の名前に「赤」の字が使われていることから、古い時代に日本で観測されたオーロラも赤い色だったと考えられます。

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とても美しいオーロラですが、その発生源は強力な太陽嵐です。

現代で日本にまで至るようなオーロラが発生した場合、電子機器や通信網に障害を発生させるやっかいな自然災害となる可能性があります。

日本で美しくはっきりとしたオーロラが見られることは、現代の私たちにとっては少々危険なことなのかもしれませんね。

参考文献
‘Holy Grail’ of Northern Lights Just Turned The Sky Blood Red As Far South As France