車に使われている部品は雨に弱いの?

では、外装以外はどうでしょうか?一般的には、車の部品は耐久性を持つように設計されていますので、特定の部品が雨に弱いということは少ないです。
ただし、長期間の湿度や水の影響を受けると、部品が劣化する可能性があるかもしれません。例えば、車体の下部や足回りには金属やゴムなどでできた部品が使用されています。主にサスペンションやタイヤ、ブレーキ、車軸などでは、雨水や紫外線によってゴムが劣化し、乗り心地や安全性が低下する恐れがあるのです。
また、車の底部や足回りには排水システムがあり、雨を効果的に排水する役割を果たしています。しかし、この排水システムが詰まると、雨がたまり、車体の下部や足回りに浸透することがあります。これによって錆や劣化が加速し、不具合が生じる可能性があります。
さらに、雨水が配線やコネクタに浸入すれば、電気系統が影響を受けることも考えられます。
長期間整備を行わなかった車や、消耗部品を交換しなかった車では、雨の影響が色濃く残るケースも多いです。車には水の影響を強く受ける電気が使われていること、さらには水で酸化する鉄製品であることを十分に認識し、雨に対するケアと十分な準備を行っておくことが、必要となります。
雨による車の劣化を防ぐ方法はある?

雨によるボディの劣化を防ぐためには、雨水に含まれる酸性成分や汚れが塗装に付着しないようにする必要があります。
もちろん雨に直接当たらないよう、駐車場に屋根を付けることも有効ですが、車の保管状況に関わらず、ボディが雨に当たったら定期的に洗車を行うことが一番の対策でしょう。
塗装の上に被膜を作るガラスコーティングを施すことでも、劣化を防ぐことは可能です。
また、 塗装に傷や剥がれがある場合は早めの修復が必須です。塗装の内側にまで雨水を入れないことは、ボディを美しく保つための大原則とも言えます。
雨に弱い配線やコネクタに浸入することを防ぐためには、電気系統の防水対策を行うことも重要です。雨が降った後にエンジンルームが激しく濡れている状況や、ライト内部に水が入るといった、通常水が入らない状態の場所に水が侵入するのを見つけたら、すぐに専門家へ相談してください。
雨での傷みは見つけにくいものですが、進行していくと大きな故障につながる恐れもあります。異変を感じたらそのまま放置せず、早めの対応を行うことが大切です。
文・MOBY編集部/提供元・MOBY
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