日本代表FW中村敬斗は今年8月、オーストリア1部LASKリンツからリーグアン(フランス1部)スタッド・ランスへ完全移籍。ランス加入に至るまでの過程や、MF三笘薫(ブライトン)やチームメイトであるFW伊東純也に対する特別な意識、それに日本代表での競争に言及した。クラブ公式サイトが同選手のコメントを伝えている。
中村は昨季のオーストリア1部リーグ戦で14ゴール7アシストと、リンツの中心選手として活躍すると、8月10日にランスへ加入。リーグアン開幕戦でデビューを飾り、その後はリーグ戦5試合中4試合でスタメン出場。今月26日の第6節LOSCリール戦で移籍後初ゴールを決めている。
加入1年目ながらも、左サイドでレギュラーに定着しつつある中村。29日の記者会見に出席した際、ランス加入の決め手について、以下のように語っている。
「スタッド・ランスに加入できてとても嬉しいです。みんなとても優しいですし、雰囲気が温かいですね。ランスはこの夏だけではなく、長い間ずっと僕のことを追いかけていました。クラブ関係者の熱意を目の当たりにしましたし、それがランスに加入しようと思った理由ですね」
「ランスと契約する前、チームメイト、クラブ、リーグアンのことについてもっと詳しく知るために伊東と電話で話しました。興味深い情報が聞けましたよ」
中村はリンツでの活躍もあり、今年3月に日本代表でデビュー。今月12日の国際親善試合トルコ戦では、2ゴールの活躍でチームを勝利に導いた。それだけに代表チームへのこだわりや、チームメイトへの敬意を語っている。
「憧れの選手がいるわけではないですけど、伊東純也と三苫薫からかなり影響を受けています。ずっと彼らをお手本にしていますね。できるだけ長く日本代表でプレーしたいですけど、競争は激しいです。代表チームに残るためには、常にベストを尽くさなければいけません」
なお日本代表は、10月にカナダ戦(新潟:デンガビッグスワンスタジアム)とチュニジア戦(神戸:ノエビアスタジアム神戸)を控えている。10月上旬の代表メンバー発表で、再び代表戦でプレーする中村と伊東の姿を、多くのファンが待ち望んでいるはずだ。