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実際はロービームのままの車が多い…これって違反になるの?
ハイビームのままで走行し続けると危険なことも?
実際はロービームのままの車が多い…これって違反になるの?

しかし、実際には常にロービームで走行している車を多く見かけることがあります。それについては問題ないのでしょうか。現役教官は次のように説明します。
「都市部や交通量の多い道路では、常時、対向車や歩行者などが行き交っています。このような状況ではハイビームにすることが難しくなるでしょう。そのため、ロービームで走行し続けても問題ありませんし、違反になる可能性も少ないでしょう。
とはいえ、対向車や歩行者などがいない状況で、ロービームのまま走行していたり、(事故を起こしたときに)ハイビームにすれば事故を防げた可能性があったりする場合は、違反を問われる可能性があります。」
夜間でも十分に視界を確保し、安全に走行するためにはハイビームが基本となります。しかし、都市部や交通量の多い道路では、ロービームのままでも違反になる可能性は少ないといいます。
それは、交通状況によっては、ハイビームのままで走行し続けると、眩惑や蒸発現象といった危険な事象が起きる可能性があるからです。
ハイビームのままで走行し続けると危険なことも?

眩惑とは、対向車のライトが眩しくて周囲の状況が見にくくなる現象のことです。蒸発現象とは、自分の車と対向車のヘッドライトの光が重なることで、道路の中央付近が見にくくなる現象のことです。
交通量の多い道路でハイビームのまま走行すると、眩惑や蒸発現象による接触事故の発生リスクが高くなります。こうした危険を防ぐためには、頻繁にハイビームとロービームを切り替えなければなりません。
とはいえ、夜間に幹線道路などを走ればわかりますが、少なくても数秒に1回は対向車とすれ違います。そのたびにハイビームとロービームを切り替えるのはあまり現実的ではないでしょう。
さらに、常に車や歩行者が行き交う道路では、ライトの切り替えに気を取られてしまうと、別の事故に繋がる可能性があります。
「ロービームのままでも違反になる可能性が少ない」という元警察官の意見を踏まえると、交通量の多い道路や歩行者が横断してくる可能性がある都市部の道路では、ロービームのままでよいのではないかと筆者は考えています。
文・MOBY編集部/提供元・MOBY
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