韓国女子代表の選手たち 写真:Getty Images

 日本代表と韓国代表は、ともに第19回アジア競技大会(杭州アジア大会)女子サッカー競技で決勝トーナメント(ベスト8)へ進出。韓国代表は準々決勝で北朝鮮代表と対戦するが、コリン・ベル監督が大会形式や日程に不満を漏らしている。

 国内組中心の日本代表は、D組でベトナム、ネパール、バングラデシュと同居。22日開催の初戦でバングラデシュ相手に8-0と地力の違いを見せつけると、ネパールに8-0、ベトナムに7-0で勝利。D組首位通過を決め、今月30日にE組2位のフィリピンと対戦することになった。

 一方の韓国代表はミャンマー、フィリピン、香港とともにE組に。22日の初戦でミャンマーを3-0で下すと、フィリピンを5-1、香港を5-0で撃破。E組首位でベスト8に駒を進めているが、30日の準々決勝ではC組首位の北朝鮮と対戦する。

 杭州アジア大会の女子サッカーには日本や韓国など17か国が参加も、カンボジアが開幕直前に棄権。当初はD組とE組の首位チームが準々決勝で対戦することになっていたが、今月18日に準々決勝の対戦カードが変更。D組首位とE組首位の直接対決は消滅し、ともにC組首位もしくは他組の2位と対戦することになった。

 この大会規定の変更前、ベル監督は準々決勝でいきなり日本代表と対戦する可能性が高いことに言及。韓国大手メディア『聯合ニュース』のインタビューで「なぜ1位同士が準々決勝でいきなり対戦するのか、私には分からない。複雑な問題だ。どうなるか見てみよう」と不満をあらわにしていた。

 そのベル監督は準々決勝の北朝鮮戦前にも、再び大会主催者に苦言。「個人的な意見だが、今大会に出場する16チームがそれぞれ異なる試合数をこなすシステムに理解できない。北朝鮮は韓国戦への準備で2日与えられたが、我々は1日だけだ」

 「それに我々はグループリーグで3試合を戦ったのに対して、北朝鮮は2試合だ。大会運営方式に疑問がある」と語ったという。

 C組はカンボジアの棄権により、北朝鮮とシンガポールの2か国のみに。日本や韓国含めてD組、E組に振り分けられた8か国がグループリーグで3試合をこなす中、北朝鮮はシンガポールと2度対戦し、いずれも7点差以上つけて大勝。27日にシンガポールとの2戦目に臨んでおり、韓国戦まで中2日の調整期間が与えられる格好になった。