明治安田生命J1リーグ・北海道コンサドーレ札幌所属の元日本代表MF小野伸二は、44歳の誕生日を迎えた今月27日に今季限りでの現役引退を表明。かつて札幌でチームメイトだったジェイ・ボスロイド氏が、小野に対して感謝の思いを伝えた。
FIFAワールドカップ出場歴を持つ小野は、2014年から札幌でプレー。2016シーズンにJ1昇格に貢献すると、2017年以降も経験豊富なベテランとしてチームを支えていた。また2019年8月にFC琉球へ完全移籍も、2021年1月に札幌へ復帰。復帰後も精神的支柱としての役割を果たすと、昨年1月にクラブと“生涯契約”を締結。引退後の役職を一任されるなど、クラブ関係者から絶大な信頼を寄せられていた。
ただ今季はここまで公式戦で出番なし。27日に自身のインスタグラムを通じて「皆さまに、ご報告があります。サッカーと出会い39年間もの間、僕の相棒として戦ってくれた“足”がそろそろ休ませてくれと言うので、今シーズンを最後に、プロサッカー選手としての歩みを止めることを決めました。まだシーズン残り数試合ありますが、僕も試合に少しでも関われるように変わらず良い準備をしていきます。最後まで応援よろしくお願いします」と、現役引退の意向をファンに報告している。
すると2017シーズン途中から2021シーズン終了後まで札幌に在籍していたジェイ氏が、28日に自身のインスタグラムを更新。小野とのツーショット写真をアップした上で、以下のようにメッセージを綴っている。
「これだけ輝かしいキャリアを過ごした小野さん、お疲れ様! 絶対的な天才フットボーラーであるけど、最も大事なのは貴方がひとりの素晴らしい人間であるということだね」
「小野さんはノノさん(野々村芳和:元株式会社コンサドーレ代表取締役会長)という偉大な人に対して、僕を札幌に連れて来るように言ってくれたし、いつも僕をサポートしてくれた。つねに感謝しているよ。次の挑戦も成功に満ちたものになるはずだよ。またね」
現在Jリーグチェアマンを務める野々村元社長に対する小野の言葉により、札幌で素晴らしいキャリアを過ごせたことを明かしたジェイ氏。小野と良好な関係を築いた同氏の姿は、今でも札幌サポーターの記憶に刻まれている。