問われるスペインの法治国家としての信頼
スペイン政府によって恩赦が実施されれば、スペインの法廷での判決が今後も覆される前例を作ることになり、法治国家としての信頼を失うことになる。それゆえ、冒頭に取り上げたように国民党が主軸になって抗議を行ったのである。その呼びかけに各地から呼応して6万人が余りが集結した。
サンチェス氏はこの恩赦を与えるべく、プッチェモン氏が住んでいるベルギーの邸宅に副首相を送り込んで交渉もさせている。副首相を逃亡者に会いに行かせるという、サンチェス氏の国家リーダーとしての資質が疑われている。
サンチェス暫定首相はこれまでも発言した内容が時の経過とともに180度転換するというのは良くあったことで、今回の副首相を逃亡者に会いに行かせるという行為も人格に欠けるサンチェス氏であれば別に不思議でもない。
しかし、恩赦を与えるようになれば、それは外国からのスペインへの法治国家としての信頼性を欠く行為に繋がることになり、それが強いてはスペインへの企業投資にも間接的に影響を与えるようになると言われている。
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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