サッカー日本代表の森保一監督は、今年10月の国際親善試合でDF中山雄太(ハダースフィールド・タウンFC)の代表復帰を示唆。その中山が坂元達裕擁するコヴェントリー・シティとの一戦でフル出場するとともに、現地で評価を上げている。
同選手は柏レイソルやオランダのPECズヴォレを経て、昨年7月にハダースフィールドと2年契約を締結。2022/23シーズン開幕当初から主力選手として活躍していたが、昨年11月のリーグ戦でアキレス腱を負傷。カタールW杯の日本代表メンバーに選出されていたが大舞台でのプレーは叶わず、半年以上の戦線離脱を余儀なくされた。
苦しい日々を過ごしていた中山だが、今年7月の練習試合で実戦復帰すると、先月8日のEFLカップ(イングランドのリーグカップ戦)1回戦で復帰後初めて公式戦でスタメン出場。今月20日のイングランド2部リーグ第7節ストーク戦でフル出場すると、25日のコヴェントリー戦でも3バックの一角で90分間プレー。オーバーラップでの攻撃参加を見せるなど、好パフォーマンスを発揮していた。
それだけに英メディア『ヨークシャー・ライブ』は、中山に10点満点中「7」と高い評価を与えると、「中山がハダースフィールド・タウンの後半のパフォーマンス向上に、どれほど大きな影響を与えたことか。彼の前に出ようとする意欲とボールを扱う能力は、特に左ウイングバックを助けている」と綴っている。
昨年9月を最後に、日本代表から遠ざかっている中山。カタールW杯アジア最終予選時からDF長友佑都(FC東京)にかわる左サイドバックの後継者として注目を集めていただけに、さらなる状態アップが期待される。