U22日本代表の選手たち 写真:Getty Images

 U22日本代表とU23韓国代表は、ともに第19回アジア競技大会(杭州アジア大会)男子サッカー競技で決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)に進出。韓国国内では、早くも決勝での日韓戦実現を期待する声が上がっているようだ。

 Jリーガーや大学生中心のメンバー構成である日本は、グループDでカタール、パレスチナと同居。グループリーグ初戦でカタールを3-1で下すと、パレスチナ戦でもMF谷内田哲平(京都サンガ)のゴールにより1-0と勝利。決勝トーナメント1回戦でA組3位のミャンマーと対戦することが決まっているほか、ミャンマー戦勝利の場合には準々決勝で北朝鮮と激突する。

 一方、MFイ・ガンイン(パリ・サンジェルマン)をはじめA代表招集歴のある一部選手を招集した韓国は、グループリーグ初戦でクウェートに9-0と大勝。タイに4-0、バーレーンに3-0と地力の違いを見せつけ、E組首位通過。ラウンド16ではキルギスと対戦するほか、準々決勝では開催国の中国と激突する可能性がある。

 韓国代表の選手たちは優勝で兵役免除となるだけに、杭州アジア大会にかける思いが強い。そんな中、同国代表OBで現役時代にボルシア・ドルトムントやトッテナム・ホットスパーなどでプレーしていたイ・ヨンピョ氏が、韓国TV局『KBS』のYouTubeチャンネルで決勝トーナメントの対戦カードを予想。

 準決勝でサウジアラビアと対戦すると予想した後、KBSのキャスターから「決勝戦の対戦相手は?」と聞かれると、「正直、当たる見込みのない予想に意味があるのでしょうか」と反応。「決勝で日韓戦となれば、楽しみですよね?」と言葉を返されると、決勝での日韓戦実現を予想したという。

 またイ・ヨンピョ氏は、杭州アジア大会でVAR(ビデオアシスタントレフェリー)が導入されていないことに言及。「中国のIT技術は素晴らしい。現金を使うことなく、スマートフォンや携帯電話ひとつですべてが解決できるからね。驚くばかりだよ」と皮肉交じりのコメントを残したほか、準々決勝の中国戦でのラフプレーに対する警戒を強めている。