久保建英 写真:Getty Images

 レアル・ソシエダ所属の日本代表MF久保建英は、27日のラ・リーガ(スペイン1部)第7節バレンシア戦でベンチスタート。今季ここまで活躍し続ける中、レアル・マドリード復帰やプレミアリーグ(イングランド1部)アーセナル移籍の可能性にくわえて、MF遠藤航擁するリバプールも新天地候補に挙がっている。

 久保は昨年7月にマドリードからソシエダへ完全移籍。加入1年目からリーグ戦34試合に出場で9ゴール7アシストと結果を残すと、今季もここまで公式戦全7試合出場で4ゴール1アシスト。ソシエダの攻撃陣に欠かせない存在となっている。

 その久保とソシエダの契約期間は2027年6月までであるほか、6000万ユーロ(約95億円)の契約解除条項が盛り込まれている模様。また同選手の保有権の50%はマドリードが保有しているため、マドリードが他クラブとの争奪戦で優位との見方がある。

 そんな中、リバプールの専門サイト『Liverpool.com』はリバプールがFWモハメド・サラーの後釜として久保の獲得に動く可能性を報道。背景に、久保がソシエダで結果を残していることや、本人が以前にリバプールに対して好意的なコメントを残していたことを挙げている。

 ただ同メディアは「久保がサラーの理想的な後継者として理にかなっている理由は他にもある。リバプールは2021年夏、日本最大手の出版社の一つである講談社とパートナーシップ契約を結んだ」と指摘。

 リバプールが人気アニメ『ブルーロック』登場キャラクターとのコラボ企画を実施したことを紹介した上で、「このパートナーシップは成功を収めている。リバプールが自らのコミュニティに近づくのに役立っているだけでなく、学校で子供たちに読書を奨励するために設立されたプロジェクトや、さまざまな背景を持つ若者が目標を達成するのを支援する教育プログラムによってもたらされている」

 「双方ともこれまでのプロジェクトに満足しており、講談社とリバプールは今年夏に予定よりも前倒しでパートナーシップを延長することに同意した。最も人気のある日本人選手のひとりである久保と契約することは、講談社とリバプールのパートナーシップをさらに発展させることになるだろう」と綴っている。

 なお昨年夏までリバプールに在籍していた日本代表MF南野拓実は、講談社のパーパス「Inspire Impossible Stories」のアンバサダーを務めている。リバプールと日本企業が良好な関係を築いているだけに、今後さらなる日本人選手のリバプール移籍が期待できそうだ。