正常化に向かう芸能界

 報道によれば、同事務所は来月2日に会見を開き、社名の変更、タレントと社員を新たに設立する新会社の所属とすることを発表するとされるが、テレビ局関係者はいう。

「ジュリー氏と東山氏は旧ジャニーズ事務所に残り被害者救済の業務にあたるということなので、タレントが新会社の所属となれば企業やメディアは起用しやすくはなるだろう。各アイドルグループ・タレントには一定数のファンがついており、子会社も含めて企業グループ全体で大規模なコンサート開催や楽曲の版権管理、グッズ販売、ファンクラブ運営のノウハウ、レコード会社との強固な関係もあり、徐々に広告出演の仕事なども戻ってくれば、当面の経営は安定的に続くだろう。

 一方、ジャニー氏とメリー氏が築き上げたタレントのスカウト、育成、メディアへの売り込みというシステムが崩れていくのは避けられず、これからどんどん非ジャニーズの人気男性グループも出てきて、『NHK紅白歌合戦』に何組もジャニーズのグループが出るというようなこともなくなる。長い目でみれば徐々に衰退が進み芸能界での影響力も弱まっていくだろうが、これまでの男性アイドルグループ界のジャニーズ一強体制のほうが異常だったわけで、業界全体が正常化に向かうということ」

(文=Business Journal編集部、協力=中沢光昭/リヴァイタライゼーション代表)

提供元・Business Journal

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