円安が更に進めば、外国人にとっては更に割安な観光地となって訪日客が増加し価格が上昇。高級ホテルや人気の高級飲食店は、一般の日本人には手が届かないものになります。

健康保険をはじめとする社会保障も財政赤字によって賄われているものですから、持続性はありません。いずれ、社会保障制度の抜本的改革が必須となり、医療サービスは高コスト化していきます。

財政赤字削減のために公共サービスは質が低下し、街はゴミだらけになり、建物や道路のメンテナンスも充分にできなくなります。

「タコ足」という言葉があります。お腹が空いたタコが、食べるものがなく仕方なく自分の足を食べるという話です。

財政赤字を垂れ流しながら、コストに見合わない社会保障を国民に提供し続ける日本政府。やっぱり足を食べているタコと同じなのかもしれません。

編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年9月25日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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