ゴールドウイン社は、Spiber社と共同開発に取り組んできた構造タンパク質素材「Brewed Protein(ブリュード・プロテイン)繊維」を使用した、2023秋冬コレクションを発表した。
「Goldwin(ゴールドウイン)」「THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)」「nanamica(ナナミカ)」「WOOLRICH(ウールリッチ)」の4ブランドから、全17アイテムを9月29日(金)に世界同時発売する。
また、9月29日(金)より、東京とロンドンでPOP-UP STOREもオープン。環境問題に取り組んだ新しい素材を紹介したい。
環境問題に挑戦した、新しい素材の誕生
スポーツアパレルの多くは、石油を原料として製造された合成分子材料を使用しており、最終製品によるマイクロプラスチックの排出による自然環境への影響が問題視されている。
このような問題に挑むため、2社は共同で研究を進め、天然のクモ糸を模した構造タンパク質素材を用いたアウトドアジャケットのプロトタイプを発表。その後、Spiber社が新たに開発した構造タンパク質素材「Brewed Protein繊維」を使用したアイテムを、日本国内限定で「ザ・ノース・フェイス」から発売した。
同素材を使ったアイテムは、今まで数量限定での抽選販売だったが、今回は量産が実現したため、世界同時発売が可能となった。
4ブランドから発売されるアイテム
同素材を使ったアイテムは、4ブランドから発売される。ここでは、「ゴールドウイン」の4アイテムを紹介しよう。
「3L マックコート」は、ビジネスからカジュアルまで、さまざまなシーンやスタイリングに対応。表地素材を同素材に置き換えてアップデートした。
シルエットはゆとりのある美しいAラインで、一枚パーツで形成される一枚袖が特徴のラグランスリーブは、その魅力を最大限に引き出している。
「3L ジャケット」は、ブランドのオリジンでもある、シグネイチャースキージャケットをベースデザインに採用。こちらも表地素材を同素材に置き換えている。
フロントファスナーを閉じた状態でも、ジャケット内側へのアクセスが可能なスルーポケットや、右胸内側に搭載したセキュリティポケットなどを備えつつ、街での着用を想定した少しゆとりのあるシェイプに仕上げている。
「デニムシャツ」では、コットン素材をベースに、同素材をミックスした13オンスのデニム生地を採用。
ややゆったりとしたサイズ感のボックスシルエットと、ジャケットとシャツの中間のようなデザインはともに汎用性が高い。
そして、「3Lテーパードパンツ」は、世代を問わず愛される同ブランドのスリムテーパードパンツをベースに、表地に同素材を採用してアップデート。
さまざまなスポーツ・アウトドアの知見と機能を活かして開発され、ライフスタイルシーンで高い汎用性と利便性を発揮する。
なお、POP-UP STOREは丸ビルの「REGENERATIVE CIRCLE」にて開催される。「ゴールドウイン」以外のブランドも展開されるので、気になる人は行ってみよう。
新しい素材を使用したアイテムは、直営店やゴールドウイン社の総合ショッピングサイトでの販売も行う。この秋冬はチェックしておきたい。
POP-UP STORE「REGENERATIVE CIRCLE」
会期:9月29日(金)~2024年1月下旬
所在地:東京都千代田区丸の内2丁目4番1号 丸の内ビルディング 1F
営業時間:平日・土曜 11:00~21:00/日曜・祝日 11:00~20:00
定休日:不定休(施設に準ずる)
(田原昌)
※表示価格は全て税込
※「Spiber」「Brewed Protein」は、日本およびその他の国におけるSpiber株式会社の商標または登録商標