明治安田生命J3リーグ・鹿児島ユナイテッドFCの徳重剛代表が、J1クラブライセンスに関する一部報道に反応している。
鹿児島に対しては、本港区エリアに新スタジアム整備の計画があるとして、Jリーグが例外的にJ1クラブライセンスを交付。しかし今年6月23日、同クラブは2024シーズンにライセンスが付与されない可能性があるとして、以下のような経過報告を行っていた。
「鹿児島ユナイテッドFCでは2024シーズンのJ1クラブライセンス取得のため、申請準備を進めているところでありますが、その中で、Jリーグから新スタジアム整備に関する状況確認のため、下記資料を6月30日までにJリーグクラブライセンス事務局に提出するよう通達がありました」
「今回の通達の背景として、2018シーズンのJ2クラブライセンス申請時(2017年度)において、ホームスタジアムである白波スタジアムで行われていた大規模改修工事は、2020年のかごしま国体に向けたものであり、Jリーグスタジアム基準『新設及び大規模改修を行うスタジアムについては、原則として屋根はすべての観客席を覆うこと』を満たさないものでした」
「しかし当時、ホームタウン内に新たなスタジアムを整備する構想が存在しており、鹿児島県および鹿児島市からもJリーグに対して整備実現に向けて取り組んでいく意向が文書にて表明されたことを踏まえ、二重投資を避けるという趣旨をJリーグにお汲み取りいただき、J2クラブライセンスが交付されました。なお2020シーズンからは、例外規定により、J1クラブライセンスを交付されております」
「しかしながら、Jリーグの見解としては、その後6年が経過している現時点においても、未だ新スタジアムの整備に向けた基本計画の策定にも至っていないことや、白波スタジアムの改修が選択肢の1つとして考えられるのではないかとの話が出ていることなど、新スタジアム整備に向けた動きが停滞しているのではないかと認識されており、今後のクラブライセンス判定においては、これまでの経緯および現状を踏まえて不交付と判断される可能性があるとのことです」
そんな中、複数メディアは今月下旬に関係者の話を総合して「Jリーグは今月26日、鹿児島に対する2024シーズンのクラブライセンス交付を公式発表予定」と報道。
これに対して、徳重代表はX(旧ツイッター)にて「ライセンス付与の報道。明日リーグから発表と聞いており、特にクラブでは取材も受けていないのですが、、」と投稿している。
なお鹿児島はJ3第28節終了時点で13勝6分9敗。今月23日に行われた首位・愛媛FCとの直接対決では2-0と勝利。愛媛から勝ち点9差の2位と、J2昇格争いを繰り広げている。