アーセナル所属の日本代表DF冨安健洋は、24日に行われたプレミアリーグ(イングランド1部)第6節のトッテナム・ホットスパー戦で出番なし。左サイドバックのレギュラーをDFオレクサンドル・ジンチェンコに明け渡しているが、別ポジションで出番を窺うことになるかもしれない。
冨安は昨季序盤に左サイドバックでレギュラーに定着も、カタールW杯以降は右サイドバックでDFベン・ホワイトの控えに。今季は新加入選手であるDFユリエン・ティンバーの負傷離脱もあり、左サイドバックでジンチェンコとポジション争いを繰り広げているが、ここまでスタメン出場はわずか1試合。国際親善試合ドイツ戦で鮮烈なパフォーマンスを発揮した後も、序列アップには至っていない。
トッテナムとのダービーマッチで冨安がベンチから戦況を見つめる中、アーセナルはFWソン・フンミンに2ゴールを許してドロー。くわえて中盤アンカーでは、スタメン出場のMFデクラン・ライスが背中の違和感により、ハーフタイムで途中交代。ライスにかわってピッチに立ったMFジョルジーニョは、55分に自らのボールコントロールミスからカウンターを許し、同点ゴールを献上している。
中盤センターを本職とする選手では、今季は右サイドバックでプレーしているMFトーマス・パーティも負傷離脱中。プレミアリーグにくわえて今月28日にリーグカップ戦、来月3日にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)RCランス戦を控える中、選手層に不安を抱えているだけに、ミケル・アルテタ監督が冨安のユーティリティ性に頼る可能性も考えられる。
英メディア『HITC』は昨年11月に「冨安は様々なポジションでプレー可能だ。そのユーティリティ性により、アルテタ監督からの評価を上げている」とリポート。アビスパ福岡時代にボランチでプレーしていたこともあり、「中盤でもプレー可能な点は注目に値する」と伝えていた。
欧州トップレベルでチームメイトとしのぎを削っている冨安。出場時間が少ない中、中盤でチャンスが巡って来ることはあるのだろうか。