文藝春秋発行の『週刊文春』9月28日号/9月21日(木)発売から、漫画『竜馬がゆく』の連載が復活した。

『竜馬がゆく』は、幕末の偉人・坂本竜馬の人生を描いた歴史長編小説。司馬遼太郎氏の数多い作品の中でも、絶大な人気を博する同作品の漫画復活に心ときめく人は多いだろう。

漫画『竜馬がゆく』51話は竜馬と桂小五郎の剣術勝負

昨年のGW号から『週刊文春』誌上で、1年間の期間限定として、1話から50話まで連載した漫画『竜馬がゆく』。

総発行部数2,500万部、司馬遼太郎氏の傑作歴史小説を、『コウノドリ』などの作品で知られる鈴ノ木ユウさんがコミカライズし、話題となった。漫画『竜馬がゆく』は、現在単行本は5巻まで発売中だ。

同作品はその後、文春オンラインで連載を続けていたが、読者からのリクエストに応える形で『週刊文春』での連載復活となった。

復活回となる51話は、坂本竜馬と桂小五郎という幕末の英雄同士の剣術大会決勝を描く。この勝負に勝った方が江戸一番の剣士の称号を得ることになるが、強さは互角。どのような決着になるかは、掲載号で楽しみたい。

今回の連載復活に対し『週刊文春』編集長・竹田聖氏は、以下のようなコメントを寄せている。

「司馬遼太郎さんの数多ある傑作の中でも、最も胸が高鳴る最強のエンタメ作品がこの『竜馬がゆく』ではないでしょうか。私自身、中学生の時に読んで、竜馬のような男になりたい、と憧れたことを思い出します。」

そして、「今回、『なぜ週刊文春で読めなくなったの?』と惜しむ声が多数寄せられたのを受けて、連載復活を決断しました。鈴ノ木ユウさんの繊細な筆で新たな命を吹き込まれた竜馬の最大の見せ場はまさにこれから! ぜひご期待ください」と語る。

薩長同盟の仲立ち・日本初の商社亀山社中の創設など、激動の幕末において様々な足跡を残した坂本竜馬。だがその人生は、近年まで余り知られていなかった。そんな竜馬を歴史の表舞台に引き上げた作品が『竜馬がゆく』だった。

同作品を読んだ人も、これからの人も、鈴ノ木ユウさんのコミカライズにより、新たな息吹を与えられた竜馬像を思う楽しみたい。

漫画『竜馬がゆく』
掲載誌:『週刊文春』
掲載号:9月28日号/9月21日(木)発売~

(高野晃彰)